音戸のつつじ [花]
4/28(日)つづき
竹原から、185号線を延々と西へ。お昼時なので、昼ごはんは広か音戸でと下調べをしていましたが、音戸にある「オーシャンスパ 汐音」のレストランに行ってみました。
しかし、ゴールデンウイークの観光地を甘く見てはいけない。そもそも音戸大橋を観光地として認識していなかったのが甘かった。まず駐車場が満車で警備員の誘導を待ち、入ってみたらレストランは10組待ち。軽い食事でいいと思っていたので、事前に汐音のHPでみた「天ぷらうどん」でいいと思っていたら、GW特別体制のためかうどん単品はなくセットのみ。
いろいろ不満はありましたが、今さら広まで戻る気も起きず、かといって呉の町中は下調べしていないので時間がかかる。ということで、天ぷらうどんセット(じゃこ飯付き)を食べました。天ぷらは揚げたてで美味しかった。
食後、音戸大橋のループの途中にあるドライブインでつつじ見物。ここも駐車場は満車で、横の道に路上駐車するしかない状態でした。
つつじ越しに呉の街を望む。茶色っぽい工場は日新製鋼。
赤いアーチ橋が音戸大橋。橋に上がるためにループをぐるぐる回る構造になっているのが珍しく、小学6年生の修学旅行の時に広島からわざわざここまで足を延ばして見学した覚えがあります。今を去ること30年以上前の話。
満開のつつじはボリューム感あり。
そして今は、もう一本の赤い橋、第二音戸大橋ができています。今年の3月27日開通とのことで、できたてのほやほやです。橋の形状は違いますが、音戸大橋のイメージを継承した色、形になっています。
3/17(土)綾部山梅林 [花]
兵庫県たつの市御津町にある梅の名所、綾部山梅林。今年は例年より開花が遅いようで、3月中旬でもまだ見頃とのこと。今年最初の花見に行ってきました。冬の間家にこもっていることが多かったので、久しぶりの遠出です。
高速で早島から1時間、龍野西ICから15分ほど。もっと混んでいるかと思いましたが、到着した10時前の時点ではスイスイ駐車場に入れました。
駐車料金は500円。入園料は大人500円、子供400円です。子供の定義は明示されていませんが、中学生は?と聞いたら子供料金でした。
梅林というと大体山の斜面にあるものですが、こちらもそう。坂道をフウフウ言って上ると、海も見えるポイントにたどり着けます。
特に眺めがいいのは、正面入口から右上方にある絶景地というポイント、および見晴らし台付近です。
段々になった山に紅白の梅が並びます。
古墳群の碑と、周りに広がる紅白の梅。このあたりは紅梅も多く、彩りを添えてくれています。
見晴らし台では、ここから見える島々の案内板があります。この日は黄砂の影響か、もやがかかったような空で、男鹿島と小豆島ぐらいは分かりましたが、残念ながらそこまで。
ところで、入園券には甘酒または梅ジュースの券がついています。梅ジュースを選ぶと、このオリジナル缶ジュースがもらえます。
ここからは、個別の写真を。
紅白の競演。
背景を変えて3題。
かわいいお地蔵さん。
2時間ほど観梅を満喫して、梅林を後にしました。もちろんこの頃には駐車場は満車となっていて、臨時駐車場に車が回されていました。
さて、お昼は東に車を走らせ、揖保川を渡って網干まで。
事前に目星をつけておいた、「ステーキハウスろーいん」で昼食をとりました。
姫路市網干区垣内東町130
11:00~22:00
ちょうど昼過ぎということもあって店内は満席、待ち客が6組あり、結局30分ほどの待ちになりました。
サラダとスープ、それにメインディッシュとライスorパンというのがランチメニュー。サラダのドレッシングが美味しかった。
こちらはステーキランチ¥880.
ハンバーグランチ¥680.ジュージューと湯気が立っています。デミグラスソースがチーズ風味の濃い独特な味付けで、チーズが苦手な人はちょっと厳しいかも。
ロースステーキランチ¥1300には、デザートとドリンクも付きました。ステーキのソースはノーマルとロースでちょっと違います。ソースが美味しい。お肉も柔らかかったです。なるほど地元で人気があるわけですね。
以上、久々の遠出を楽しく終えて帰りました。
12/2(日)後楽園 紅葉とタンチョウ [花]
年も明けましたが、昨年の残りを書いておきます。2012年最後の紅葉、岡山後楽園です。
特段事前情報なくぶらっと行ったのですが、入ってみるとなぜかたくさんの人が。
小径にずらっと並ぶ(主として)年配の方々は皆立派なカメラを手にしています。
お目当てはタンチョウの放鳥訓練でした。毎年正月三が日にタンチョウを園内に放つのが後楽園名物となっていますが、この日はたまたまその訓練日となっていて、それでこれだけのギャラリーが集まってきたようです。後で後楽園のホームページを見たら、確かにそう掲載されていました。
肝心の飛行シーンは、準備不足でイマイチの写真になってしまったのですが、ブレつつも鶴の飛翔の雰囲気が分かるのはこの写真。
こちらは正面から撮れたところですが、鶴らしさがあまり感じられない...
タンチョウの飛行訓練が終わると、カメラマンたちは一斉にはけて行き、いつもの静かな後楽園に戻りました。
中の島にて、ススキと紅葉。ふだんは島茶屋を利用する人でないと行けないところだと思いますが、この日はアート展示イベントがあったため誰でも島茶屋に行ける状態になっていました。
唯心山から、その中の島を見下ろしたところです。傘を開いている新婚カップルを借景にさせていただきました。
千入(ちしお)の森は紅葉の名所となっていますが、これまで来たときは大体イマイチでした。しかし今回はちょうど見頃で、見事な赤色に染まっています。後楽園、見直しました。
京都の落柿舎ではその名の通り柿がすっかり落ちていましたが、ここ後楽園ではたわわに実る柿の木のもと、琴の演奏がありました。
こちらでは、スーツと着物の新婚さんを背景にお借りしました。
葉っぱのアップを2題。2枚目の写真は、引っかかっている枯葉が残念ですが、背景の赤がきれいだったもので。
こちら、展示中のアート作品の一つです。これは川の流れを利用して音を鳴らす仕組みになっており、何箇所かで見ることができました。
竹林越しに紅葉を見る。
こちらはバックの黄色が鮮やかでした。
常緑の葉の隙間から垣間見える黄葉。この写真、結構気に入っています。
イチョウの絨毯。
二色が岡の森の中にある茂松庵という建物です。ここも普段はお茶の接待場ですが、この日はアート展示があり上がることができました。
こちらの新婚さんは白無垢。岡山での結婚は、後楽園で写真を撮るのが定番のようです。季節ごとに絵になるスポットがありますからね。
12/1(土)瀬戸田・耕三寺 [花]
前の週の京都が今年の紅葉のハイライトだったので、この週末は近場でまだ残っているところがあれば...というぐらいの気持ちで、例年のごとくしまなみ海道を渡り生口島の耕三寺に行きました。
これまではいつも晴天でしたが、この日はあいにくの曇天で始まりました。さすがに12月で日も出ていないと寒い。ただこのお寺に限って言えば、ギンギンギラギラの装飾が曇り空の元だと鈍い色合いになって、ちょうどいいぐらいかもしれません。この孝養門の豪華さもほどほどに中和されています。
紅葉は、全般的には終わりに近く、風が吹くと花吹雪ならぬ紅葉吹雪の風情でした。こうして写真に収められるぐらい葉が残っている木の方が少なかったです。1年前は12月5日に来ているのですが、その時よりも落葉が早まっています。
晴天のときは大理石の反射がまぶしすぎて、サングラス必携の未来心の丘ですが、曇り空の下では目を細める必要はありませんでした。
みかん色の橋と山の紅葉を背景に。
大理石のメガネから町と海を覗いてみた。
その後、雲は多いながらも日が差してきました。この洗濯バサミ?のモニュメントにはやはり青空が似合う。
銀龍閣周辺にて。このあたりは紅葉の散りは少し遅いようです。
この日は、紅葉のしおり作り体験もあり、家族それぞれオリジナルしおりを作らせてもらいました(無料)。
子を連れて入ると孝養割引がきくという、親子の情に厚いこのお寺だけあって、いつもスタンプラリーやクイズラリーなど子供も楽しませようとしてくれる姿勢もありがたいです。孝養割引がついても1,000円と、安くはない拝観料ですが、花と紅葉の季節にはやはりいい散策場所です。
11/25(日)京都紅葉巡り(7) 源光庵 [花]
この旅の最後に訪れたのは、光悦寺からは目と鼻の先、源光庵です。
燃えるような紅葉が目に入ってきますが、駐車場にある「血天井」のでかい看板がなんとも。
先ほどの駐車場から見えた紅葉は、山門前の参道から見ると、西に傾く太陽を背景にまさしく燃えるように見えます。黄色と赤のグラデーションが素晴らしい。
山門越しに本堂を見ると、一本の見事なモミジがあります。
巨木と言っていい立派なモミジ。皆が見上げて写真を撮っていました。
本堂に入ると、枯山水の庭園があり、紅葉との取り合わせが素晴らしい。時刻はもう3時半、日が傾く時間で、少し背景の空が明るくなりすぎて写真を撮るのには厳しい光線でしたが、もっと早い時間だったら青空も美しかったでしょう。
有名な悟りの窓と迷いの窓。丸が悟りの窓、四角が迷いの窓です。大勢のお客さんが場所取り待ちをしているので、この写真のように撮るには少々の待ち時間が必要でした。でも、待つだけの価値はあります。特に悟りの窓の風景の切り取り方は何とも味わいがあります。
なお本堂の天井は伏見桃山城の遺構で、徳川家康の家臣鳥居元忠が討死、一党が自刃して果てた痕跡の血が一面についた板を天井に使ったものです。多くの観光客がカメラを向けていましたが、僕はそういう気にはなれませんでした。
最後にもう一度本堂全体を振り返ったところ。日は鷹峰の向こうに隠れ、モミジの大木もすっかり陰に入ってしまいました。
この後、市バスに乗って北大路まで行くことにしました。バス停に並んだときは4,5番目でしたが、10分も待っていると長蛇の列に。やや遅れてきたバスは立ち客が一杯いましたが、鷹峰源光庵前で降りる客も多く、幸いにして座ることができました。並んでいた客全員を乗せるとバスはすし詰めに。
その後、途中のバス停で誰か降りるときには人をかき分けて前に行くのに時間がかかり、バスの遅れは徐々に拡大していきます。道路の渋滞はありませんでしたが、北大路まで20分ぐらいかかりました。座れてよかった。
北大路から地下鉄に乗ったときもちょうど座れるぐらいで、あとはどんどん人が乗ってきて、烏丸御池、四条でドカッと人が乗ってくると電車は通勤ラッシュ並みに。これまた座れてよかったです。
極めつけは新幹線。指定席がとれなかったので自由席に並んだのですが、博多行きが一本出発した直後だったので、幸い1号車の1番前の扉のところで列の最前に並ぶことができました。
ちなみに向かい側の東京行きホームは当然ながらもっと長蛇の列、そして到着する新幹線も既に立ち客がたくさんというかわいそうな状態でした。
こちらの方は、京都駅で多少の下車客もあり、一番乗りで車内に入ると、3人並びとはいかないまでも3人分の空席を発見、確保。ラッキーでした。もっとも、京都で座れなくても新大阪では客の入れ替わりで座れたので、やはりその点でも下りは助かります。岡山のメリットです。(ただし新大阪から乗った人はほとんど座れません)
やはり人が多かった紅葉シーズンの京都ですが、比較的効率よく回れて、移動時は座ることができたので、満足度は高かったです。
また穴場を探して来年も来てみたい。
11/25(日)京都紅葉巡り(6) 光悦寺 [花]
しょうざんを出て、紙屋川沿いに北へ歩き、光悦寺へ向かいました。事前に地図を見て、それほど遠くはないなと踏んでいたのですが、道はだんだん寂しくなり、両側森に囲まれ、山の中の一本道のような風情に。「大丈夫・・・?」という家族の無言の不安を背に受けつつ、ずんずん進むと、一応目的地の一つに設定していた吟松寺が見えてきました。
この日は閉まっていて入れませんでした。紅葉もほとんど落葉。すぐそばの他の寺やしょうざんと比べてもだいぶ早いようです。
このあと、地図で頭に入れていた分かれ道を折り返すように曲がるのですが、その先を見て唖然。え、ここを歩いて上がるの?と躊躇するような急坂です。
ふうふう言いながら坂を上りきると、坂の頂点で、頭上にカーブミラーがあります。あまりに急に坂になるので、前から来る車も死角になって見えないということだと思います。初めて来た人はびっくりするでしょうね。
地図ではまあ数百mかと思っていましたが、あらためてキョリ測で測ってみたら、しょうざんから光悦寺まで1kmありました。甘く見てた。
ようやくついた光悦寺入口。吟松寺とは打って変わって、見事な紅葉が迎えてくれます。
参道を彩る紅葉。入口に「道路に立ち止まらないで下さい」と看板が出ていましたが、確かに写真を撮りたくなるところ。(この写真を撮ったのは、道路より少し入ったところです)
山門をくぐると一本道が。ここも見事ですが、なかなか人が途切れません。極力人が少なくなったところを狙った結果がこれ。多くの人がカメラを構えていましたが、この方は一切気にせず堂々としたものでした。
光悦垣の前で、観光タクシーの運転手さんの説明を立ち聞きしました。光悦寺といえばこれ、という有名なものです。
太い竹で編まれ、高さが徐々に変わっていく曲線的な独特のデザイン。もうかなり散っていますが、参道と並んでこのお寺の紅葉の見所でもあります。
ここは一般にイメージする寺の庭園とは全く趣を異にします。池泉式や枯山水の庭園はなく、小径に沿っていくつかの茶室が散在しています。元々は本阿弥光悦と一族縁者、工芸職人が居を構えていたもので、庭というより風雅な集落という感じです。
いちばん奥からは、京都の町を見下ろすことができます。
西側は鷹峰三山を借景にしています。
参道脇の苔と紅葉。
最後にもう一度、山門から中を見たところ。今度は、ひっきりなしに人が行き来していました。紅葉シーズンの昼間に行ったら大体こういうイメージだと思います。
11/25(日)京都紅葉巡り(5) しょうざん [花]
午前中は嵯峨野を満喫し、嵯峨嵐山駅に戻ってきた頃にはもうお昼過ぎ。目星をつけていた駅前のホテル「コミュニティ嵯峨野」のレストランは、既に待ち客が多数の状態だったので、あきらめて次に行くことにしました。そういえば、コミュニティ嵯峨野には幕張総合高校の生徒が泊まっていましたが、幕張在住時代は家から一番近い高校だったので、懐かしさを覚えました。
当初の予定では花園から妙心寺の退蔵院、紅葉期間中特別公開の大法院を見て、嵐電の妙心寺駅に抜けて仁和寺、そして鷹ヶ峰・・・と思い描いていたので、まずはJRに乗って花園へ。
花園では、妙心寺の隣の花園会館にまず寄って、 昼食をとりました。
そして気付いてみると時計はもう1時を回っています。この後妙心寺の塔頭に2箇所に寄り、仁和寺は飛ばしたとしても鷹峰に着く頃にはもう日が傾く頃... そう思うと、鷹峰にしぼった方がよいと考え、わざわざ花園まで来たのに妙心寺はやめて、花園会館からタクシーで鷹峰に直行することにしました。
タクシーを呼びましたが、この時期混雑していて何分後に回せるか答えられないとのこと。不安になりましたが待っていると、10分以内で来てくれたので一安心。
元々は北野白梅町から鷹峰までをタクシーと考えていたので、花園からはちょっと高くつくかな、と思っていましたが、鷹峰のしょうざんリゾートまで1,100円ちょっとで着き、思いのほかお得でした。途中、北野白梅町のあたりだったか、少し渋滞しましたが、それ以外は特に混むこともなく、タクシーを使って正解でした。
さて、しょうざんリゾートですが、広大な庭園とレストラン・料亭、結婚式場、レジャー施設などがあります。紅葉の名所として特に知れ渡っているわけでもなく、公共交通の便も悪いところにあります。ネットでいろいろ探していて見つけたのですが、大混雑する紅葉シーズンの京都でも穴場とのこと。期待して行ってみました。
南門から敷地に入ると、紙屋川を渡るのですが、紙屋川沿いの見事な紅葉がまず出迎えてくれます。
敷地内を北へ歩いていく道すがら、レストランや料亭が点在していますが、道々にも紅葉スポットがあります。
そして、北端にある有料(480円)の庭園に入ると、まず独特の樹形の北山杉が目に飛び込んできます。
庭園を進むと、見事な紅葉の道が。この部分、通路としては迂回するようになっているので、人が写ることもほとんどありません。何とも美しい景色ですが、それもそのはず、本業が着物のしょうざんが着物モデルの写真を撮るスポットとしても使われるとのこと。言われてみれば、いかにも着物カレンダーに出てきそうな小路です。
日の光を浴びて輝く紅葉。穴場スポットだけあって、人がほとんどおらず、ゆっくり見ることができるのがまたよい。午前中の嵯峨野が嘘のようです。
こんな洒落た建物もありました。大きな樽に、屋根と壁をくっつけたもので、茶室でしょうか。樽を強調しつつ、出窓と小庇をつけるなど、何とも風流な建物です。
美しい紅葉を喧騒から離れてのんびりと見ることができる、まさに掘り出し物のスポットでした。今後も観光ガイド等に取り上げられずに、この状態を保ってほしいものだなあと思います。
11/25(日)京都紅葉巡り(4) 常寂光寺 [花]
人がたくさんの二尊院を出て、次は嵯峨野のメインスポット・常寂光寺へ向かいますが、道すがらにある落柿舎をちょっとだけ覗いてみました。
柿の実はほぼ落ちきって、かろうじて1個だけぶら下がっていました。バックのモミジもほとんど葉を落としており、ここだけは秋の訪れが少し早かったもよう。
ちなみにここも人がひっきりなしに出入りしており、人なしの情景を撮るのは困難だったので、上の方だけ撮っています。
さて常寂光寺に到着。山門も、この写真だけ見ると静かな雰囲気ですが、当然下は人の行列です。
山門から仁王門まで。頭上を覆わんばかりの紅葉は見事ですが、参道は人で埋め尽くされています。
仁王門と頭上の紅葉。
仁王門から先は階段になり、さらに人で渋滞します。立ち止まって写真を撮ると人が詰まってしまい迷惑になるので、とにかく抜けるだけとなります。
上に上がると本堂の前はあまり広くないので、これまたぎゅうぎゅう詰め。ですが、木々は見事な彩りを見せてくれます。
本堂の鬼瓦と紅葉。
本堂の横から多宝塔の方へ上がる道沿いには美しい竹林があり、黄葉との取り合わせが素晴らしい。
多宝塔の横から。
多宝塔越しに、京都の町を見下ろすことができます。
これはもう少し上がって開けたところから見た風景です。
本堂裏の池に浮かぶ落ち葉。PLフィルターをつけて撮ったところ、池の底に沈む落ち葉も捉えることができました。
本堂周り三景。
苔とモミジ
鐘楼と紅葉
常寂光寺は、やはり嵯峨野のお寺の中で一番の見所だと思います。かえすがえすも、ここに朝一番に来ておけば...と思いました。
紅葉ピーク時に嵯峨野・嵐山に来る人には、9時(拝観開始時間)に常寂光寺にピタリと着くようにしましょう。
ここまで巡ったところでお昼前。こんなに時間をくうとは想定外でした。
途中足手まといになることもあった自転車ですが、疲れがたまる帰り道が下りでスイスイになるので、最終的にはやはり借りておいてよかったなあというのが実感です。
今回レンタサイクルでお世話になったのは
嵯峨野観光鉄道レンタサイクル営業所 (トロッコおじさんのレンタサイクル)
TEL 075-881-4898
1回貸出1,000円 1泊2日1,600円
パンフレットには営業時間9:00~17:00となっていましたが、8時過ぎでも受付貸出OKでした。
11/25(日)京都紅葉巡り(3) 祇王寺、二尊院 [花]
清涼寺、宝筺院の次は祇王寺です。しかし、そこへのアプローチでは自転車を持て余すことになりました。宝筺院の北側から祇王寺方面に行く道は狭い上に、二尊院に駐車場があるため、そこを目指す車、出てくる車で道が埋まってしまっています。当然歩行者も多く、自転車をこぐ余裕などなし。引いていくしかないのですが、歩くよりもスペースをとるため、車の横をすり抜けるのが難しいような場所では完全に詰まってしまい、身動きがとれなくなる。ここに関しては、自転車が足手まといに感じました。
二尊院への分かれ道を抜けると車の列からは解放されるものの、歩行者は相変わらず多く、また道が上り坂になり自転車をこぐのが大変になってきます。上りといえども空いていればこぐ気にもなるのですが、人が立ちはだかって結局降りて押さざるを得ない場面が増えます。
苦労してたどり着いた祇王寺。
ポスターの写真では、黄色い森・紅葉と苔の絨毯というような光景になっていますが、実際は人がずらりと列をなしており、同じアングルで撮ろうとすると人だらけの写真になってしまう。そこでこのように、上を向いた写真にせざるをえません。
入口から少し東に下がると、このように苔を主役に撮ることもできました。後ろの方に人が写るのは避けられませんが。
祇王寺はここまでです。小さいお寺なので、一回り回るのもあっという間です。先ほどの宝筺院に比べると葉の散りも早く、目と鼻の先みたいなところなのにこんなに違うんだなあという感じ。こちらは少し早く見頃が訪れていたようです。
人が少なかったら神秘的でいい雰囲気なんだろうと思いますが、正直、これだけ人がいると味わいも何もあったものではありません。混んでいるときはガッカリスポットになってしまうので、平日の朝一や夕方ぐらいがいいのでは。
さて今度は坂を下り、二尊院に向かいます。下りなので自転車はこがなくてもどんどん進み楽チンですが、人に当たらないようコース取りが大変でした。
二尊院は駐車場もあり、駐輪場の自転車の数も祇王寺とは全然違います。自転車をとめるのも一苦労です。入口(総門)に今度は正真正銘の列ができていました。
中に入るとまずは紅葉の馬場という広い参道があります。モミジも見事ですが、人の多さにびっくり。ここが二尊院のハイライトでありますが、初詣か?と見まごうような人出(都会の初詣はこんなもんじゃないんでしょうけど)。次々と後ろから人が来るので、立ち止まってじっくりと紅葉を眺める気にはなれません。
それでも、横を眺めれば紅葉真っ盛りの木々を見ることができます。
紅葉の馬場を上りきって振り返ると・・・ウーン、人がいなければ絶景なのですが、実際は人がカメラを向けている姿ばかりが目に入ってきます。
人込みには辟易としつつも、見上げると鮮やかな紅葉が目に飛び込んできます。
これは、本堂の横から奥に入ったところにある書院だと思うのですが...忘れてしまいました。
本堂の廊下にはシートが敷かれ、土足で上がれるようになっています。ここも人が鈴なりでしたが、理由はこの勅使門(唐門)を眺めるため。山号の「小倉山」と書かれた額が掲げてあり、前後に綺麗な紅葉がありますが、人、人、人。
ここ小倉山は小倉餡発祥の地とのことで、由来の石碑もありました。
勅使門をくぐると、一瞬人が途切れる瞬間が訪れ、チャンス!とばかりにカメラを向けましたが、残念ながらカップルが一組やってきてしまいました。以後、人の途切れることはありませんでしたが、人が少なければ感じ方も全然違うだろうなあと思いました。
次は常寂光寺へ。
11/25(日)京都紅葉巡り(2) 宝筺院 [花]
清涼寺を一旦出て、すぐ近くの宝筺院を見てみると、門の外に列ができている。
並ばないと入れないのか?と思い一応列についてみたところ、開門が9時と書いてあります。時間は8時50分。10分前ではあるが、そのまま並ぶことにしました。
こちらの写真は出てくるときに撮ったもので、入るときはここにずらっと人の列がありました。門の内側に看板が立っていますが、三脚・一脚、大判・中判カメラは持ち込み禁止となっています。過去にマナーの悪い撮影者(一般客にどけ!と悪態をついたり、苔の中に立ち入ったり等)が続発したからとのことです。なお、一眼レフカメラはOKです。
拝観料は400円。
中に入ると、すぐに紅葉・黄葉のトンネルに目を奪われます。拝観者は一様に「おおー」「わあーきれい」と声を漏らしていました。
赤と黄色が折り重なるように連なり、本当に綺麗です。とはいえ、列ができていたことでも分かるように、人の波が途切れることはなく、メインの通路沿いでは人をいれずに写真を撮るのは非常に難しく、横か上を撮った写真になってしまいます。それでも十二分に綺麗ですが。
苔の上に散ったモミジの葉。黄色が目を引きました。
本堂に上がって周囲を眺めるのも一興です。
本堂の横には枯山水の庭園がありますが、紅葉の勢いに押され、こちらの方に注目している人はほとんどいません。
きれいな黄色が、赤をより引き立ててくれます。
こちらは木々の隙間から陽光を浴びる苔。
いちばん奥まで行って振り返ると、格好のフォトスポットになっており、カメラマンがずらりと並ぶ場所になっています。しかしながら人の流れが途絶えることがほとんどなく、上の写真のようにほどほど目立たない程度な瞬間を待つにはそれなりに根気が要ります。かつてはこの場所で三脚がずらりと並び「おい、どけ!」などと怒号が飛んだりしたのでしょうね。
錦秋という言葉がふさわしい宝筺院でした。