1/9(土)【後編】吉備津神社・えびす祭り [街巡り]
8日に会社の皆さんと行った吉備津神社でしたが、立派な神社だったし、個人的には初詣という感じがしなかったので、連日ですが改めて一人で行ってみることにしました。
Yahooの地域情報で「吉備津神社・えびす祭り」という文字を見たのが頭に残っていた、ということもありまして。えびす祭りって何だろう?というのは特に調べもせず、ですが。
お祭りがあるとなれば結構混むだろうと予想し、カーナビの渋滞状況もにらみつつ、南側(新幹線側道側)から山越えルートで行きました。途中に「黒住教本部」があり、見事な桜並木が続いています。金光教といいい、岡山には結構宗教の総本山がありますね。
吉備津神社では、駐車場側から参拝する人が大多数ですが、あえて遠回りして廻廊の方から回りこんでみました。
立派な屋根がついた廻廊、これが延々と続いています。
廻廊を上がっていくと、何やら大人と子供の声が混じった歌声が聞こえます。
「もってこーい、もってこーい、●●もってこーい、しょーばいはんじょで●●もってこい」
エンドレステープでこのフレーズを延々と繰り返し。●●の部分がどうもよくわからなかったのですが、「もーのもってこい」と聞こえてなりませんでした。物を持ってこさせて、商売繁盛...?どうもしっくり来ないなあ。
いやそもそも「もってこい」の部分がこれで合っているのか?今思えば「寄って来い」だったかもしれません。
確実なのは「商売繁盛」の部分だけです。
話がそれましたが、えびす祭りは大阪で有名な「えべっさん」同様、商売繁盛の縁起物を売るお祭り。
えびす宮の前にテントが設営され、福俵や熊手の類を売っていました。
さてこの神社の名所ですが、季節になるとぼたん、アジサイが見事だそうです。春が楽しみです。
建物としては、国宝の本殿拝殿が全国唯一の「比翼入母屋造」とのこと。
これがその本殿拝殿です。なるほど、こんな形は他では見たことがありません。見事なつくりです。数年前に建て替えられたとのことで、とてもきれいです。
本殿の上の方にある一童社にある祈願トンネル。進学(●●高校に受かりたい、等)を中心に祈願の絵馬がたくさんぶら下げられています。このトンネルを抜けると、反対側は
こうなっています。なるほどね。
さらに、一角ではおみくじによる「合格」の文字が… 涙ぐましいですね。
ところで、柵にお願い事を書いている不届き者もいました。
真ん中のやつが見えますかね?なになに、「つよいポケモンやデジモンがてにはいりますように」だって… 書いていることは微笑ましいが、ここに書いたのでは単なる落書きだな。ばちが当たるぞ。ちゃんと絵馬を買って書こうぜ。
こちらは六角堂ふうのおみくじ売り場。絵が描いてあるのが見えますが、おみくじにもそれぞれ種類があるようで、自分にあったおみくじ(たとえば子供用とか)を買うようになっています。
抜けてこちらは駐車場側の入り口。なかなかの人出でした。
皆が商売繁盛の縁起物目当てということではないですが、お祭りというと心が沸き立つのでしょう。老若男女、大勢訪れていました。
12/26(土)東京タワー [街巡り]
のぞみ号に乗って東京に到着。妻子といったん合流しましたが、奥様は大学時代の友人と久しぶりの会食ということで、息子と二人行動になりました。昼食時間だったので東京駅界隈でリーズナブルなところとして思いついた東京ビルTOKIAの地下飲食街に。
土曜日とあってさすがにガラガラな店が多い中、うどん屋さんとお好み焼き屋さんには長蛇の列ができていました。これらは見送って、息子の要望も聞きつつ鶏料理の「宮崎地鶏炭火焼 車」に決定。
ランチを食べましたが、子供にはアイスクリームのサービス付きで大好評。カウンター内では炎をメラメラと燃え上がらせながら鶏を焼く姿が見え、迫力がありました。
(上から)日南鶏の南蛮御膳、日南鶏 炙りステーキ丼、アイスクリーム
さて、そこから都バスに乗り東京タワーへ。
東京タワーには、東京を去る前の思い出にと転勤決定後の赴任直前に一回家族で来たのですが、そのときは結構混雑していて最上部の特別展望台には上がらなかったので、今回は息子のリクエストもあり半年ぶりの再訪です。
東京の思い出づくりに東京タワー?
なかなかしぶいチョイスでしょう?
今を去ること30年前、初めて家族旅行で東京に来た時に寄った観光スポットとして記憶に残っています。覚えているのは丸の内のだだっ広い道と東京タワー、世田谷の親戚宅ぐらいです。高所恐怖症の僕は、東京タワーの展望台であまりの高さに窓際に近づくこともできなかったことをはっきり記憶しています。当時、東京タワーから見える超高層ビルといえば、初期の新宿の高層ビル群(都庁はまだない)、池袋のサンシャイン60ぐらい。まさしく、高いところから見下ろしている感じでした。
昭和年代はオンリー1の高さを誇った東京タワーですが、今展望台から見回すと、新宿の高層ビルは倍以上に増え、丸の内、汐留、品川、愛宕、六本木など、ぐるっと高層ビルに取り囲まれ、何だか窮屈になってしまいました。
それでもさすがは東京タワー、相変わらず多くの人が訪れており、特別展望台へのエレベーターは1台しかなく30分待ち。しかも待ちスペースは西日が当たってたいそう暑い。それもじっとこらえて、今日は上まで上りました。
ここまで上るとだいぶん景色もかわります。ここまで来てこそ東京タワーの醍醐味というところです。ちょっと霞みがかっていたのが残念でした。
レインボーブリッジとお台場
丸の内、日比谷方面。手前のツインタワーは愛宕グリーンヒルズ
東京タワーの足元には公園がありますが、年末だというのにまだ紅葉が見られて驚きました。この分だと年を越してもまだ見られそう?
帰り、バスを待っていると少し先で携帯のカメラを向けている人たちが。なんだろうと思っていってみると、ちょうど東京タワーのライトアップが始まる時間でした。
思いがけず見ることができてラッキーでした。
最後は夕闇の中バスを降り、丸の内の重厚なビル群を尻目に、京葉線のホームに吸い込まれていきました…。
おしまい。
朝焼けと夕焼け [街巡り]
ここのところの話題といえば、寒い!ことと忘年会つづき、ぐらいでしょうか。
車の外気温計は、朝は1℃、帰りは3℃ぐらいだったりしてます。みんな寒い寒いと言っていますが、僕はガッチリ厚着をしているので大丈夫。いや、みなさんいくら車通勤だからって、コートも着ないでよく平気だこと。しかもその格好のままで忘年会に行って大丈夫?一次会終わったら、街中をうろうろするでしょ?僕はといえば、コートにマフラー、手袋までしています。車の中でもその格好、プラスひざ掛け。これで万全だ。
こちらは今朝、日が昇る時分の写真です。寮のベランダから撮りました。気温1℃の中パジャマでベランダに出るとは、我ながら物好きだこと・・・。こういう、光がきれいな時間帯って写真に収めるのは難しいんですよね。
これは先日、夕方に中庄あたりで電車の写真を撮っているときについでに撮った写真です。分厚い雲に覆われた日でしたが、時折こうやって日がさしていました。電波塔でしょうか?シルエットがきれいでした。
そのときの電車写真の中から一点だけピックアップ。
ちょいとピントが甘いですが...雰囲気が気に入ってます。
「朝焼けの中を行く寝台特急」に見えませんか?
本当は夕方だし、昼行の団体列車なので寝台は使っていませんが…
しかし、昔はこういう長大列車がバンバン走っていたんですが、今は地方都市で長い列車といったら貨物ぐらいしかないですね。だからでしょうか、この辺りの「鉄」の人は貨物ファンが多いような気がします。
12/12(土)岡山ブルーライン [街巡り]
岡山ブルーラインは、岡山市東区の君津ICから、瀬戸内市を縦断し、備前市の蕃山ICを結ぶ道路です。以前は有料道路でした。むかーしむかし、学生の頃に通った覚えがあるが、その頃からこんな名前だったかな…?と思い調べてみたら、昔は「岡山ブルーハイウェイ」という名前だったとのこと。ああ、そういえばそうだったかも。
その時代は、山陽道が途切れ途切れにしか開通しておらず、岡山道にいたっては全くできていない状況だったので、西の方から来ると早島で降りて、国道2号岡山バイパス~ブルーハイウェイ~備前ICから山陽道~姫路バイパス~第二神明~阪神高速、と経由して大阪・東京方面へ行くのが黄金ルートだったと思います。(西は福山西ぐらいで終わり、あとは広島まで一般道だったような記憶があります。)
これまで、鉄道写真や閑谷学校などで何度か備前IC付近まで来ていましたが、休日高速が安いということもあり、ブルーラインの存在はすっかり忘れていました。この日、久々にこの道路を使って備前まで行きました。(目的は…撮り鉄です)
岡山からしばらくの間は、平野を貫く高架道路で、まっすぐな道が続きます。邑久、牛窓を過ぎると、徐々に道は山に分け入っていき、この写真のような雰囲気になっていきます。山にはまだ赤く色づいた木々が見られ、とてもきれいです。ただし写真に写っているように、この道は基本的に信号のない無料道路であることから、バイパス利用するトラックが結構多いです。
切通しを行くワインディングロード。片側1車線なので必然的に、前方の車列はずっと同じメンバーです…
終点近くになると、内海が見えてきます。
筏が浮かび、のどかな雰囲気。この辺りの眺めは最高です。
いちばん眺めのいい片上大橋は工事中のため片側交互通行で、少々渋滞した上、橋の前後のパーキングスペースが利用できず、残念でした。
2号バイパス分岐(君津IC)から山陽道備前ICまで30分強。四季折々に楽しめそうなドライブウェイです。
12/6(日)高松その1・栗林公園 [街巡り]
冬の訪れを感じる今日この頃。岡山県では紅葉情報もすべて「終了」になり、今シーズン最後の紅葉をと、海を渡って四国は高松・栗林公園までやってきました。日曜は好天という天気予報を信じてきたのですが…
空は意外に厚い雲に覆われ、晴れ間が見えない。そして冷たい風が強く吹きつけ、震え上がる寒さ。あれ?話が違うなあ。
とはいえ、せっかくここまで来たのですから、予定通り写真撮影を始めました。この寒さで、午前中の栗林公園は人もまばら。
北門から入ってすぐのところにあったのが、木々の間でスポットライトを浴びるかのように、そこだけ日が当たっていたこの紅葉。光のグラデーションがとてもきれいでした。
奥の西湖。曇っていたのが残念ですが、紅葉と黄葉の競演に、水面の奥行きが印象的です。
すすきともからめて撮ってみました。
ここは、手のかけられた立派な松が多い。後ろの松のようにすくすくと伸びているものもあれば、水際の松のようにしっかりと低く形を整えられているものもたくさんあります。
異彩を放っていたソテツの大群落。島津藩より、琉球のソテツを送られたものだとか。
湖畔にせり出している掬月亭でお茶などすると、さぞ優雅でしょうなあ。
こちらは楓岸(ふうがん)という、その名のとおり園最大の紅葉スポット。赤一色でなく様々な色の組み合わせにしているところが粋です。ここは北側に向かって開けているので日が当たりにくい場所ですが、朝なら日が当たっている写真が撮れるかもしれません。
南湖の中島の紅葉は、落葉が進んでいましたが、最盛期は見事なことでしょう。対岸に見えるのが掬月亭、奥の山は借景となっている紫雲山です。
栗林公園は南北に長い長方形をしており、西側は紫雲山に面していますが東側は国道11号線に接しておりビルやマンションの林立する市街地になっています。そのため、東の方を見ると庭とマンションのギャップにがっかりしますが、西側を見ればこのように江戸時代からの風景をそのまま楽しめます。あまり国道に近くなると車の音、さらに北側は鉄道高架もあるので列車の音などがして、その点は見る上で気をつけた方がいいです。
こちらが栗林公園のベストビュースポット、飛来峰からの眺め。ここは本当に素晴らしいです。この橋は結構人の往来もあるのですが、誰もいない瞬間を狙って撮りました。
鯉もたくさんいて、鯉のえさが売っています。本来ちぎって投げるものですが、この少年はあえて棒のまま鯉を呼び寄せようとしていました。結果、棒の3/4ばかりを一撃で食いちぎられて奪われてしまいました。真似しないように。
こちらが正しいえさのやり方ですね。えさは1本80円、2本なら150円で微妙にお得。それにしても鯉の群れのすごいこと。
湖と水路が張り巡らされている園。この日は人も少なく、午後は日も差し、キラキラした水面、ススキの輝きがきれいでした。
写真を撮っていたら途中でベンチに座っているおじさんに「栗林公園に写真を撮りに来たんですか」と話しかけられ「岡山から?へぇーそれはわざわざ」「岡山は後楽園がいいですね。鶴が出ることもあるんですよね」「ここは結構折々の催しがいいんですよ」などと話をききました。こういう天気だから珍しかったのかもしれないけど、そういえば他の紅葉スポットと比べてアマチュアカメラマンはほとんどいなかったですね。まあ、冷たい風吹きすさぶ中、紅葉も終わりに近く、地元のカメラ趣味の人もわざわざこんな時には出てこなかったのかもしれません。
そうなんです、写真を並べてみるとそんなに寒々しい感じはしませんが、実際にはメチャメチャ寒かったです...
※ 後楽園の丹頂鶴は正月三が日限定で放たれます。
12月のコスモス [街巡り]
今日は曇りのち雨という予報だったので、家でぼーっとしてるしかないな、と思い、前夜の忘年会の夜更かしで朝はゆっくり寝ていた。気付くと、外はいい天気。あれ?
じゃあ晴れているうちに出かけておこう、ということになりました。
いきなりお昼ご飯の話になるけど、お昼は総社の「総社ラーメン鬼ノ城」にて。山の上にある城「きのじょう」にあやかったネーミングだが、店の名前は「おにのしろ」です。
店はこぎれいな感じ。中もちょっとラーメン屋離れしたしゃれた造り。禁煙でないのが残念ですが...
スタンダードは醤油ラーメンのようだが、塩、味噌、とんこつと何でも揃い、その上激辛の鬼びっくりラーメンなど変化球もある。トッピングバリエーションも、豚カツラーメン、えび天ラーメンなどちょっと変わったものもあり、メニューは盛りだくさん。こんなに取り揃えて、味にこだわりはあるのかな?と若干不安になったが、とりあえず塩ラーメン(青鬼らぁめんという)を頼んでみた。
麺はちょっとちぢれ麺。具はチャーシュー2枚にねぎ、にんじんともやしというちょっと変わった取り合わせ。背脂が浮いていますがくどい味ではなく、つるつるいけました。
タイトルにもなったコスモスは、備中国分寺の前に咲いていました。青空に五重塔、そしてコスモス。なかなか粋な取り合わせです。
似たような写真で恐縮ですが、こちらは横アングルで、コスモスをちょい大きめに撮ってみました。ちょっと雲が多かったのが残念なところですが、天気予報からすると上出来です。それにしても、雨の予報はどこへやら。さすがは「晴れの国おかやま」。天気予報をも裏切る、「晴れ力」の強さよ。
またまた同じような写真ですが、手前に絵描きさんを入れてみました。パステル調に収めるのではなく、割とビビッドな色で大胆な筆遣いでしたね。
ここらあたりの山々は、杉植林の緑一色の山と違って広葉樹が多く、色とりどりに染まっています。この時期は山をバックにした写真が絵になります。ということで、万富-熊山間の鉄橋での写真です。この頃になるとさすがに雲も増えて、山には日が当たっているが列車は陰っているという微妙な写真になってしまいました。残念。
その後はすっかり曇りになってしまい、明るい山をバックにすることはかないませんでしたが、日陰なりに撮ってみたのがこちら。通勤型電車と紅葉の山という組み合わせもなかなかオツなものです。
午後は厚い雲に覆われ、夕方にかけて晴れ間がさしてきました。写真でうまく表現できてないですが、雲の切れ間からさす光「天使のはしご」がさまざまなところで見られました。
最後に。今日は2号バイパスが途中で混み始めたので、北長瀬の方にまわりJR沿いの県道を通って帰ったのですが、北長瀬と庭瀬の間でMr.MAXとスポーツのヒマラヤの複合店ができたばかりのようで(ネットで調べたところ先週オープン=倉敷のニトリと一緒)、対面の道が大渋滞していました。自分が通った方向は大して混んでいなかったのですが、庭瀬の方から来る車は3kmぐらいは渋滞してたんじゃないかな。オープンしたてはどこも大変ですな。
11/21(土)幕張の秋 [街巡り]
先週末の三連休、千葉に帰ったときの写真を何枚か。
幕張新都心の海浜公園の中に見浜園という有料の日本庭園があり(大人100円と格安)、なかなかの庭園です。木々の向こうに高層ビルや高層マンションが見えるのがなんとも不思議な取り合わせ。
上空を切り取って庭だけにフォーカスすると、どこかの有名寺院のお庭?のようにも見えそうなぐらい立派です。人も少なく、のんびりできます。
ところどころに紅葉もあり、こんなシーンも撮れました。一瞬、街中であることを忘れさせてくれます。
こちらは見浜園からつながるオーバーブリッジにて。サルビアの赤と銀杏の黄色の取り合わせが鮮やかでした。
夕景と夜景にも挑戦。相変わらず三脚なしなので、手すりとかガードポストなどを活用。どんなもんでしょう?
翌日曜日は天気も悪かったので、ここのところ埃が目立つファインダーと、ブロアで吹いても消えないダストをきれいにしてもらうため、新宿のPENTAXフォーラムに行きました。預けて清掃をお願いし1時間弱、呼び出されてみると「CCDとローパスフィルターの間にゴミがありここではとれない、サービスセンターに修理に出すことをお勧めします」とのこと。ガーン。
写してもらったものを見てみると小さなゴミなのでどうしようかと迷ったが、保証期間内なので修理はもちろん倉敷への宅配便も無償とのこと。10日ばかりかかるとのことなので、次の週末はカメラなしの週末になってしまうが、たまには仕方あるまい。ということでカメラを預けて帰ってきました。
11/15(日)こんぴらさん その2 [街巡り]
こんぴらさん続編です。前回は御本宮までの道のりでした。御本宮の裏手に、奥社に向かう道があります。ここからは、森の中のみちとなります。行き交う人もぐっと減り、静けさを味わうことができます。
途中、常盤神社、白峰神社、菅原神社といくつかの由緒あるお社を経て、次第に階段が多くなっていきます。
少し登って踊り場、また登る、の繰り返しが延々と続く。
金刀比羅宮の地図(http://www.konpira.or.jp/about/map/kotohira/map.asp)でいう卯花谷のあたり。このあたりまで来る頃には息が上がってます。
ようやく奥社の鳥居が見えてきた。(歩いている時点では、そうとは知りませんが...)
着いたゾー。ご覧の通り小さなお社ですが、登ってきた人間には何ともいえない有り難みがあります。
久しぶりに、人がたくさんいるのを見ました。ここまで来るのはさすがに若い人が多いですね。年配の方は団体客が多く、バスツアーだと時間の関係でここまで来るのは無理、ということもありますが。
写真右下、女性3人組が何か指差して見ていますが…?
ん?分かるかナ?
正解はコレ。切り立った岩壁に、天狗の面が掲げられているのでした。「苦行に明け暮れた修験者達の天狗信仰によるもの」だそうです(琴平町HPより)。
ハイ、これが登頂記録。1368段!なかなかのものです。それでも足は元気でしたよ(この時点では…)
こちらが奥社から見る景色。御本宮の展望台より更に眺めがいいです。讃岐富士もより立体的に見える。瀬戸大橋も、ここからだと対岸の児島まで見えます。
ところで、さっきの写真のOLさん三人組(勝手に想像)、宮司さんに話しかけていろいろ聞いていました。天狗信仰の話など、親切に説明してくれている宮司さん。私も休みがてら、それとなく耳を傾けていたんですが、ここは江戸時代まではお寺で、明治になって神社に衣替えしたんだそうです。へぇーと思っていたところ、次にOLさんから出た質問が「ところでお寺と神社ってどう違うんですか?」だって!
こっちは心の中でズッコケ!
宮司さんもさぞかし心の中で苦笑いしてたことでしょう。「お寺は仏教のもので仏教はインド発祥で、神社は日本の神話に始まり神武天皇以来の天皇家の…」というふうに解説されていました。ご苦労さまです。
さあ、あとは降りるだけだ。上から見ると、やっぱりすごい階段です。登って来る人、ご愁傷様。
と思っていたら、御本宮まで降りる頃には徐々に足に来て、ヒザが笑い始めました。やっぱりこの運動不足の体ではそうなるわな。
旭社の少し下にある「書院」です。登るときは「帰りに寄ろう」と思っていたのですが、疲れも出てきていたので結局中には入らずじまいでした。円山応挙による障壁画などもあるとのことで、また次の機会にぜひ。
あちこちの表示で気になったのが 「便所」。 いまどきインパクトある言葉です。
実際に行ってみると、堂々と壁に掘り込んであります「便所」。彫ってある以上、この名前で案内せざるを得ないですよね。
異彩を放っていた、今治造船による奉納プロペラ。でかい!
この建物は何…?中に見えるのは「馬」です。御厩という建物です。
「神馬(しんめ)」だそうです。白と黒の二頭がいました。ありがたいお馬さまですが、黒い方は「トウカイスタント号」と名前が書いてあり、何だか競走馬みたいだなあと思って調べてみたら、やっぱり競走馬でした。現役の頃の戦績はあまり振るわなかったようですが、今はありがたい神馬です。立札にはさわらないで下さいと書いてありますが、観光客が結構さわっていたような… 僕は触りませんでしたよ。
大門を抜け、土産物街を下ります。15時半頃でしたが、まだまだ登ってくる人もたくさん。
最後はひざがガクガクになりながら、降りてきました1368段。登ることを優先したので書院や美術館、資生堂パーラーなど他の施設には寄りませんでしたが、それらにもいずれ行ってみたいと思います。
以上こんぴらさん参拝記でした。
11/15(日)こんぴらさん その1 [街巡り]
涼しい秋の日、こんぴらさんの長い階段を上るのにはちょうどいい日和。
瀬戸大橋を越えて琴平までやってきました。これも1000円高速の恩恵であるが、こりゃあ鉄道・フェリー・バスは大打撃でしょうな。車に乗ってきておきながらなんですが、高速無料化は、やってはならない愚策だと思います。
さて、JR琴平駅近くの町営東駐車場に車を止め、参拝口まで歩いて行くことにしました。
直線基調、三角屋根で洋風意匠のなかなか素敵な駅。金刀比羅宮の和にあわせるのではなくあえて違う雰囲気に挑戦した当時の国鉄の心意気を感じます。
一方こちらは「ことでん」高松琴平電鉄の琴平駅。20年ほど前に改築された駅舎だそうですが、いかにも金刀比羅宮にあやかりましたという意匠。バブル期らしいといえばらしいです。
ローカル電車がなかなかよく風景に溶け込んでいますね。
しばらく街なかを歩き、参道に曲がると…
うわっ!怒涛のごとき人の波に驚き。閑散としていた駅周りからは想像できない人出です。
オバサマ、オジサマ方だけでなく、若い女性もチラホラ。ソフトクリーム屋さんが人気でした。服装から分かるようにそれなりに寒い日ではあったけど、登って降りてくると体がホカホカして、冷たいものが欲しくなるのでしょうか。
こちらは、階段が始まる前の最後のお店、虎屋そば。(画面左が金刀比羅宮、右が駅方向)
400年以上続く老舗旅館を改築したのだそうです。
予備知識ゼロで来たのでちょっとビックリしたのですが、階段が始まってもしばらくは土産物屋さんが続くのです。節目の段のところでは「百段目の店」などといった看板も。
奥の方に見える「大門」からが境内です。ここまでで既に365段。皆さん結構杖を活用しています。御本宮までの半分弱を登ったことになります。
振り返るとこんな感じ。結構急でしょ?
大門の前まで来て振り返ると、眺望が開けます。ここからでもなかなかのものです。
Yahoo!天気情報で紅葉が始まっているとのことだったので楽しみにしてきたのですが、実はサッパリ。Yahooさんよ、どういう情報を仕入れているんだ?ほとんど唯一、この木だけ色付いていたので写真を撮りましたが、あとはほとんど緑です。
イチョウも半分しか黄葉してませんでした。
中盤の見所、旭社です。ここまで来ると、人もばらけて、静けさの中威厳を感じることができます。
なおここに至るまでに御厩、書院などありますがそれは下りの部で紹介します。
御本宮までの最後の階段。ここまではちょっとずつ登っては踊り場、というパターンが多かったけど、ここは直線で階段が続き、最後に息が上がります。
御本宮は旭社と比べて建物は小さいですがいくつもあり、長い渡り廊下と巨大な神木が印象的です。
そして、観光客は真っ先に高台(展望台)に向かいます。
ここで、ああ苦労して登ってきた甲斐があったなあと皆しばし展望にふけっています。
瀬戸大橋の姿もはっきり捉えることができます。
こちらは高台を奥の方から眺めたところ。京都の清水の舞台にちょっと似てます?
785段登って御本宮にたどり着き、大半の観光客はここで参拝して引き返しますが、奥に進むと奥社への階段が続きます。ここまで来て、意外とぴんぴんしてるな自分、まだまだ捨てたもんじゃないな、などと思い、よし折角だから奥社までチャレンジだ!ということにしました。
この時点では、ここまで何段、この先何段という数字は全然知らなかったのですが...
以下、その2「奥社編」に続く。
11/14(土)豪渓の紅葉 [街巡り]
午前中の宝福寺に続いて、昼飯も食わずに総社の北部・豪渓へ向かいました。
伯備線に豪渓という駅がありますが、名勝豪渓はそこから車で15分入ったところにあります。この日は紅葉シーズンということで、県道の豪渓への分かれ道付近で渋滞の車列が。その先道が狭いため、ここで車をとめて、駐車場の空き状況により車を少しずつ流す運用にしていました。分かれ道付近でしばらく待ち、さらに駐車場手前でも待って、待ち時間は合計30分。自分ひとりなので気楽に待てたわけですが、冷静に考えると結構すごい待ち時間だったなあと今は思います。
駐車場はメチャメチャ狭く、誘導員の人が誘導してくれるが、駐車マスの長さ方向が軽自動車サイズ?というぐらい小さいため、クラウンなどでかい車は思い切り頭やお尻がはみ出しており、通路をすり抜けるのもきわどいぐらいでした。
この県道はもともと吉備中央町へ抜ける道ですが、落石のため豪渓の先が通行止めとなっており、そのため車が入れるのもこの駐車場まで。その先は歩行者専用となっているので伸び伸び歩けます。
車が通らないので、道には紅葉のじゅうたんがびっしり。アスファルトの道ながら、趣があります。
ここからは、いくつかスナップショットを。
渓谷とモミジ。
急流からゆったりした流れになるところを紅葉越しにとらえてみた。
前夜の雨降りで水量が多く、川はやや濁流気味。ちょっぴりスローシャッターで、流れをスムーズに表現してみたつもりです。
これまで宝の持ち腐れだったND(減光)フィルターを、初めて使いました。しかしながら三脚を持っていないので(!?)、橋の欄干やガードレールを無理やり三脚代わりに使いました。
フツーはNDフィルターより先に三脚をそろえるよなあ。
絵のような風景の前でたたずむ二人を被写体に拝借。
続いて青空2題。イチョウの黄葉も見事でした。
空にそびえる奇岩も豪渓の特色です。2枚目の写真の青空は、快心の「ペンタックスブルー」かな。
そうそう、今まで色々なところで写真を撮ってきた感覚だと、ご同輩のアマチュアカメラマンがもっているカメラはCanonが一番多い、というかCanonとNikonばかり見かける印象ですが、この日は宝福寺でも豪渓でも、我が愛機と同じPENTAX族もチラホラ見られてちょっとだけ嬉しかった。PENTAXらしく単焦点のパンケーキレンズをつけて持ち歩いている人もいました。風景写真ではPENTAXもなかなか健闘しているのでしょうか。
ちなみに、鉄道写真の人たちは圧倒的にCanonが多く、Canon9割・Nikon1割、SONY・ペンタ・オリンパスは皆無、という感じです。(勝手な印象。)
最後のワンショットはアップで。自然のモミジなのでなかなか均一な紅葉とはいかない中で、この木の紅葉は見事な色でした。
以上、総括すると
- 豪渓の紅葉情報はインターネットで見かけないですが、宝福寺とだいたい同じ頃に見頃になると考えていいと思います。
- 最盛期は駐車場長時間待ちを覚悟する必要アリ。駐車場が小さいので、想像以上の待ち時間になります。着いてしまえば人はそんなに多くないのでのんびりとした雰囲気で渓谷沿いの散歩ができます。
- 渓谷は基本的に南北方向で、道は西側を走っているので、午後早い時間なら対岸の紅葉に日が当たります。朝夕は山の陰になると思われいます。
- 奇岩もなかなか見所あり。江戸時代の人が岩に彫った文字も残されています。
駐車待ちを厭わなければ、なかなかオススメの紅葉スポットです。
以上、豪渓レポートでした。