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11/21(日)鷲羽山ハイランド [街巡り]

近場にありながら、これまで行ったことのなかった遊園地、鷲羽山ハイランド。先日行ったヒルゼン高原センター・ジョイフルパークが意外と好評で、息子も久々に遊園地で楽しんだので、では鷲羽山にも行ってみようということに。

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雲ひとつない青空の下、ジェットコースターや観覧車がそびえたっています。

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ここ鷲羽山ハイランドは、ブラジリアンパークという冠がついています。瀬戸内海でなにゆえブラジリアン?という疑問はおいといて、園内からは早速サンバのリズムが聞こえてきます。

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チケットカウンターのおねえさんはサンタの衣装、一足早い(まだ1ヶ月以上先だぞ)クリスマス気分であります。といっても、クリスマス気分はここだけでしたが...

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ゲートをくぐるとそこはイベントステージで、ちょうどダンサーがサンバを踊っているところでした。天気はいいけど気温は低いのに...ご苦労様です。観客もまばらで、微妙な雰囲気。

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アトラクションを巡ります。こちらはメリーカップ、後ろはメリーゴーランド。このあたりではアトラクション2つを一人の係員が交互に運転するという合理化をしていますが、今日の客の入りだと並んで待つこともなく、かといってガラガラというのでもなく、ちょうどいい感じでした。

さてここは山に作られた遊園地なので遠くからよく見え、園内からの眺望もいいですが、その分園内はアップダウンが多く大変。アップダウンというよりは、入場口からするとアップオンリーです。バンジージャンプやスカイビューがある一番上の段まで行くと、結構な階段数で、息が切れます。

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こちらは観覧車とジェットコースター。さっきのメリーカップもそうですが、錆び具合がなんとも...まあ、錆は普段会社で見慣れているのでこれぐらい全然気になりませんが。

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息を切らせて上がった上の段から、ジェットコースター越しに瀬戸大橋を眺めることができます。主塔がずらっと並ぶ独特のビューです。

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こちら、スカイサイクル。海に飛び出して行きそうな、なんとも素敵な雰囲気の光景ですが、乗った2人によると斜面地にあるので地面までの高さが尋常ではなく、めちゃくちゃ怖かったそうです。Wikipediaで見てみたら、

  • 「世界一のスリルと展望」が楽しめると評されている。
  • これは知る人ぞ知る「日本一怖い絶叫マシン」と評されることもある。

などと書いてあります。そんなこととは知らず「自転車をこぐやつだよー」と気楽に勧めたりして、それはそれは申し訳ないことをしました。

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お昼はエントランス入ってすぐの「デリカフェ ジャネイロ」にてハンバーガー、ポテト、チキンなどにしたのですが...一直線上に並ぶカフェテリアで、レジに結構時間がかかり、待っているうちにどんどん冷めてしまい、かなりガッカリのランチになってしまいました。うーん寒いときはここはあかんな。

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デリカフェにした理由の一つがビンゴ大会。入場時にビンゴカードがもらえて、ビンゴゲームに全員が参加できるのです。このときばかりはイベント広場前にお客さんが集結。ステージではブラジリアンのお兄さんが陽気にビンゴを進めてくれました。残念ながら我々は当たりませんでしたが。当選者は10人ぐらいだったかな?

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こちらおまけ写真。園の外にとまっていた、パークの業務用と思われるど派手なワゴン。ナンバーは「サンバ・サンバ」なのでしょう。もう1台の派手なワゴンも同じく38-38でした。

以上、とりとめもなくおしまい。


D90デビュー:11/3(水)JFEフェスタ [街巡り]

10/31(日)、誕生日は休日出勤、それも朝4時出社。明け方は、さすがに寒かった。

そんな自分へのご褒美?というわけでもないですが、念願の一眼レフ買い替え、Nikon D90を買いました。一年前にビックカメラでいろいろな機種に触ってみて、「コレが欲しい!」と思っていた品。後継機のD7000が発売されたばかりですが、値段が倍半分ということもあり、お買い得のD90にしました。

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新カメラのデビュー戦は、JFE西日本フェスタ。

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晴天の下、今年もすごい人出です。

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B級グルメのB-1グランプリで一躍名を上げた蒜山焼きそばが今年は目立ちました。B級グルメでは先輩格の津山ホルモンうどんを上回る勢いを感じさせます。

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そんな中、店のおっちゃんも「今年最後」と言っていたカキ氷。11月にカキ氷!?でもうちの子をはじめ、食べる人がいるんですねえ。シロップかけ放題、アイス乗せという豪華版で200円はシーズンオフならでは。

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見よ、このシロップの種類。

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完成品はアイスクリームも乗ってこのサイズ。食べ応えがあります。

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特設ステージでは、おぼんこぼんのお笑いステージが行われていました。午後まで待てば美川憲一も来たのですが...そこまでは待てずじまい、今日は退散ということにしました。

しかし、D90のデビューという割りには、コンテンツが・・・


タグ:祭り

8/22(日)大原美術館/チルドレンズ・アート・ミュージアム [街巡り]

8/21,22に大原美術館で「チルドレンズ・アート・ミュージアム」略してチルミュが開催され、22日の日曜日に親子で行ってきました。

小学5年男子、美術に一切興味なし。普段なら美術館に行ってもまったく間がもたないので、これまで大原美術館には当然足を踏み入れたこともなかったのですが、年に一度、子供向けにいろいろイベントも開かれるとのことで、「何とか間が持つのではないか?親も少しは絵を見ることができるかも?」と少しだけ期待。

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いつもは静かな美術館も、中庭にテントが並び各種プログラムの受付に親子連れが行き来してとても賑やかです。

参加プログラムはいろいろあり、
・学芸員さんが絵の解説をしてくれる「ギャラリーツアー」
・アイビーの形をした色紙に絵を書いて、ツタの壁に飾っていく「I Be 美術館」
・五感をつかって芸術作品を体感する「カラダで感じる美術館」
などなど。

中でも、「カラダで感じる美術館」は特に人気のようで、午前中の第一回から参加希望者が定員を超え抽選になっていました。

我々はそれを横目に、「大原美術館ミステリーツアー ~孫三郎からのナゾを解け!~」に参加。こちらは抽選になることなく、定員ちょうどぐらいでスタートとなりました。

学生さんが案内係として先導、まずは1階展示室からスタート。このプログラムは、大原美術館創始者の大原孫三郎からの謎を解いていくというもので、孫三郎のお気に入り作品についてのヒントをきいてそれが指し示している絵を当てていく、というもの。難易度はいろいろでしたが、子供たちは結構夢中になって絵を見ていましたよ。

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本館、分館を一通り回ると、ここまでのおさらいと次にどこに行くかの謎解きです。

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孫三郎からの出題に子供たちも真剣に耳を傾け、考えます。

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次の会場はいったん外に出て美観地区を通り抜け、アイビースクエアの隣にある児島虎次郎記念館へ。猛暑の中であり、「えー歩くのー」という声があがるも、子供たちの興味はとぎれず、謎解きは続いていきます。

最後の謎は...というのは内緒にしておくとして、こちらの記念館は本館から離れていることもあり人が少ないのですが、児島虎次郎の絵をじっくり鑑賞でき、いい所でした。ヨーロッパの有名画家の絵は本館に何点もあるのですが、虎次郎の絵も見事で、決してひけをとりません。観光で大原美術館を訪れる方に、ぜひお勧めしたい。

ちなみにチルミュの日は、倉敷市内の小中学生はいきいきパスポートを使って入場無料になり、付き添いの親も900円とお得でした。


7/31(土)笠岡港まつり花火大会 [街巡り]

Yahoo!の地域イベント情報にあった、花火の記事が目に留まりクリックしてみました。トップは岡山の花火大会でしたが、同規模の打ち上げ数なのに人出が断然少ない「笠岡港まつり花火大会2010」の方に魅力を感じ、行ってみることにしました。

新倉敷駅近くのモータープールに車をとめ、電車で笠岡へ。混んでるかと思ったけど、それほどでもなく、ちょうど座ることができラッキーでした。

笠岡駅を出て、地下道をくぐり港の方へ。細い路地を歩いているうちに花火が始まりました。国道2号線の信号を渡り、数十m行くとそこはもう港。人はかなりいましたが、都会のように身動きが取れないとか亀の歩みになるとかいうようなこともなく、観覧場所を少し探して歩きました。もちろんいい場所はすでに人が座っていましたが、ところどころに空きがある。車がとまっている後ろだったりして、なるほどベストロケーションではありませんでしたが、まあほどほどの場所でも座れればOK、と早々にレジャーシートを広げて座りました。

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花火の方が明るく写っているので目立ちませんが、手前中央には立て看板、右の方には駐車車両があり、打ち上げ高さの低い花火は陰になってしまいます。うーん、だから花火開始になっても人がいなかった訳か。

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さらに、こちらに写っているのは斜め前の家族のベビーカー。赤ちゃんが座っているようで、たたんでくれとも言えない...

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この写真だともっとはっきり分かりますね。ベビーカーに座っているとちょうどよく見えそうだなあ。

花火は、提供企業ごとに数十発のコンビネーションの打ち上げがあり、合間に花火と企業名の放送をはさみ、という形で進行していきます。後半には、名物の水上仕掛け花火があり、その際は座っていた人もみな立ち上がって見ていましたが、これは水際に近いところで見るか、高いところで見るかしないと醍醐味は味わえない感じでした。

蒸し暑かったし、最後までいて人波にもまれるのも嫌だったので、15分前に退散。

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笠岡駅では、笠岡始発の倉敷行きという珍しい臨時列車が運行されました。行先幕表示は「臨時」。「倉敷」という表示はないのかな?

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ホームからも、建物越しに花火が見えます。特にクライマックスの連発は、結構よく見えました。ちょうど向こうのホームから電車が発車したところ、電車越しに見る花火の風景。なかなかオツなものです。

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スローシャッターなので電車の動きが流れていますが、拡大してみると行先表示のところが「原原原原原・・・」と原の字の連続。三原行きの電車だったようです。三も重なっているのかな?

帰りの電車では、里庄、鴨方、金光、新倉・・・と順調に人が降りていきます。倉敷以東の人は岡山の花火大会の方に行くのでしょうね。

こちら笠岡の花火大会は、観覧場所に多少のノウハウが要りそうですが、駅からすぐ近くなので交通は楽です。人混みもたいしたことないので、気軽に行ける花火大会でした。


タグ:花火 笠岡

5/30(日)鷲羽山・下津井 [街巡り]

仕事の多忙期とワールドカップ期間とがあいまって、しばらくブログ更新が滞ってしまいました。

昨日の午後と今日、腸炎で会社を休みましたが、ようやくおかゆを卒業し普通のものが食べられるようになり、体も楽になってきたところで、久々にブログにとりかかってみました。

だいぶ前の話しになってしまいましたが表題の小旅行記を。

鷲羽山展望台に行ってきました。
水島から鷲羽山スカイラインを走り、半島の先端付近にある展望台へと上がります。駐車場の入口には料金所らしきものがありましたが現在は無料。広大な駐車場は車がまばらでしたが、かつては観光客でごった返していたのでしょうか。
港でもないのに、観光船の呼び込みが印象的でした。

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展望台から、瀬戸大橋の眺めです。青い海と空、緑の島が美しい。与島から見る瀬戸大橋もダイナミックでいいですが、ここから全景を見るのもまた違った味わいがありますね。

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乱反射で輝く水面。橋を行き交う車と電車。

続いて、橋のたもとの下津井の町に行きました。

下津井といえば...かつて下津井電鉄というナローゲージの電車が走っており、国鉄など他の路線と連絡していないため乗りに行くにはいったんバスで始発駅までいかなければならないという特色があった電車です。(その昔は国鉄茶屋町駅まで路線があったが、先にそちらの方が廃止されてしまったため。)
瀬戸大橋開通直後まではまだ走っていたので、学生時分なら乗るチャンスがあったのになあ...残念。

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下津井では「むかし下津井回船問屋」という施設に入ってみました。昔の回船問屋を再現したもので、最近行った吹屋のベンガラ商家や矢掛本陣などから比べるとさすがに小ぶりですが、北前船でにぎわった頃の文物などが展示されていました。

この下津井の町並みも、少し歩くと

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家々の向こうにいきなり瀬戸大橋が見えます。昔の香りを残す町並みと、スーパースケールの橋の主塔。なんとも面白い取り合わせです。

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下津井漁港も、橋を背景にして、なんともミスマッチな雰囲気でした。

鷲羽・下津井編は以上です。


5/16(日)徳島その3:鳴門の渦潮 [街巡り]

徳島ラーメンを食べ終えて、鳴門の渦潮を目指しました。

途中、ガソリンを入れておこうとガソリンスタンドに立ち寄ったのですが...

ガソリンは安かった。倉敷郊外で137円/Lのところ、131円。得した気分でいると、セルフのスタンドなのに店員から「空気圧を無料で点検しますがいかがですか?」と言われたので、ならばやってもらおうと任せたところ・・・

「ぱっと見た感じで気になっていたんですが左前のタイヤだけ空気圧がずいぶん低くなっています。パンクしているかもしれないので点検しますか?」とのこと。

おおそれは困る、と点検をお願いしました。タイヤをはずして見てくれたのはそこの店長とおぼしき人。「ほらここ、穴があいとる。それからもうひとつ、ホッチキスみたいなものがささっとる。一つならパンク修理でいけるけど、二つだとかなり形が歪むのでタイヤ替えたほうがいい。」だとさ。

えーっ旅先でタイヤ交換?この人が言ってること本当なのかなあ。でも、是非も分からないし、買ってから5年間(たいした走行距離ではないが)タイヤ替えてないし、こっちに来てからの1年は結構酷使しているし・・・まあしょうがないかということで交換に同意。すると、1輪だけだと他と高さが違ってバランスが悪くなる、今キャンペーン中でオートバックスよりも安くやっている、などなどいろいろ言われて、結局4輪全部交換することに。うーんなんか言いくるめられたような...

ま、新しいタイヤになって安心安心。ということにしておきましょう。

ここで1時間余計に費やしてしまったので、13時すぎがちょうど大潮で干潮=渦潮見頃のタイミングのはずだったのに、逃してしまいちょっと悔しい。

観潮船は大と小があるとのことだったので、小の方の港へGo。小は「うずしお汽船」、大は「鳴門観光汽船」です。淡路島側には咸臨丸と日本丸の「うずしおクルーズ」もあります。

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船はこちら。小回りの効きそうなほどよい大きさの船です。「渦の間近まで接近できる」のがウリ。幸い、予定より1時間遅れながら、まだ渦は見頃との印がついていて一安心。

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岬をぐるっと回りこんで、大鳴門橋の下でとまり観潮に入ります。船室もありますが、ほとんどの人はデッキに出てきて渦にカメラを向けています。

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渦の向こうにいるのは鳴門観光汽船の船です。

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これはうずしおクルーズの日本丸。みんなデッキに立ってこっちを見ています。

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渦潮を本当に間近で見ることができ、大迫力。ただ巻いているだけではなくて、海がへそのようにへこんでいる!乗客はみな大興奮です。うん、小さい方の船にしておいて正解。

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大鳴門橋の下には、「渦の道」という施設があり、展望台から真下を覗くことができます。

実は前に、佐世保に家族旅行に行ったとき、西海橋というところから、真下の渦潮を見たことがあります。ここと同じように橋の下がガラス張りになっているところがあり、覗いてみるのですが、「へぇー」という感じでいまいち盛り上がりませんでした。

結論:渦潮は船に乗って間近で見るに限る!ただし、見頃の時間を事前に調べて、合わせて行くこと!

午前の土柱、昼の徳島ラーメン、タイヤ交換と、家族には評判が今ひとつでしたが、ここではみな大盛り上がりの大満足。鳴門まで来てよかった。

帰りには与島PAで瀬戸大橋の写真をパチリ。

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以上、徳島小旅行記でした。


タグ:徳島 鳴門

5/16(日)徳島その1:阿波の土柱 [街巡り]

多忙な日々が続き、ブログに手がつかないまま過ごしたため、2週間近く前の話を振り返ることになりますが。

5/16(日)、日帰りで徳島県観光に行ってきました。

瀬戸大橋を渡り、進路を西にとっていったん愛媛県に入ります。川之江JCT-川之江東JCTと経由して徳島自動車道へ。このあたりから井川池田ICにかけての間は山深く、香川県での車窓とはずいぶん景色が違います。これまで香川ばかり何度か来ていたので、平地にポコポコとお椀を伏せたような小山、合間にあるため池、それが四国の典型的な風景だと思い込んでいたのですが、ここは大違いです。

阿波池田あたりからは「四国三郎」吉野川沿いを行きます。

そして最初の目的地、阿波パーキングエリアに到着。

パーキングエリアが目的地?

阿波パーキングエリアはトイレと自販機だけの小さなPAです。そんなところに何の用事があるかというと、そこから歩いて7分のところにある ”天下の奇勝(阿波市ウェブサイトより)” 「阿波の土柱」が目当てなのです。土柱…どちゅうと読みます。

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この看板の後ろに写っている岩肌は、土柱ではありません。「土柱観光街(?)」を抜け、土柱入口と呼べそうなあたりに立っている看板です。ちょっと気が早いな。

そこから上り坂を歩くこと数分。体が温まり、少し息も切れてくるかなというところでたどり着くのが土柱展望台です。

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これが土柱!ヨーロッパのチロル地方、アメリカのロッキー山脈と並ぶ世界三大土柱の一つ!

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実際はこんな感じです。観光ガイドや観光ウェブサイトを見てもスケール感がいまいち分からないのですが、正直事前にあまり情報を仕入れすぎると「え?こんだけ?」となってしまうかも(うちの奥さんのように)。僕は「おお、なかなかなもんだな」と思いましたが。

ちなみにこの集団はバスツアーか何かのようですが、結構皆さん「おおー」と歓声を上げていましたよ。

新緑の季節なので、HP等で見た写真と比べて緑が谷間からせりあがるように土柱の下半分を覆っているのが印象的でした。
この壁面は西向きなので、午後に来る方が順光になりますが、昼前の太陽の光で陰影がくっきり出ているのも却ってよかったかもしれません。

それから、ここに至るまでに通ってきた「土柱観光街(?)」とは何ぞや、という話ですが。

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観光街と行っても、上の写真(土柱側から)と下の写真(PA側から)がほぼ全てです。距離にして100mほど。土柱ランド新温泉、土柱どんどん(観光旅館&みやげ物&喫茶が連なる)、それと土柱パラダイスぐらいですかね。

いずれも名前が秀逸ですね。看板の字体も含め、昭和の香り漂う観光地です。

もしかしたら過去に「土柱観光ブーム」があって、観光客が大挙して訪れた時期があったのか?まあそれほどでもなかったんでしょうね。もしそうだったら、もっと沢山の土産物屋が軒を並べ、今ではシャッター街になっていた可能性もあったでしょう。数軒しかない分、必要以上に物寂しいこともなく、昭和の雰囲気を残してくれています。

去年行ったこんぴらさんの門前町も、少し離れると昭和そのものみたいなところが結構ありましたけどね。ついでだから、写真を蔵出ししてしまいましょう。

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これはちょうど金刀比羅宮の参道へ入る角にあるビル。角の円筒状の部分は幕張ベイタウンの公園東の街をちょっと思い出すけど、縦連窓が独創的。

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シャッターが閉まっているのが残念ですが。盛りだくさんの呼び込み文句がGood

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こちらは、一般人にも分かりやすいレトロ感ですね。文字のフォント、なぜかCIGARETTESという英語、その下の電話番号表記など、微妙なギャップがいい味。

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お隣のお土産物屋さん。王道です。これからも頑張って欲しい。

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なかなか見かけなくなった、昔ながらの薬局です。ビイレバーとかポポンSの文字の年季の入り具合は昭和40年代ってとこかな。

えらく脱線してしまいましたが...
いいですね、四国の観光地。今どきかぶれしていなくて。


タグ:徳島

5/15(土)渋い観光地巡りその2:矢掛編 [街巡り]

真備の隣町、矢掛(やかげ)。こちらにも吉備真備公園があり、真備公の館があったと伝えられているそう。この公園が「日本の歴史公園100選」に選ばれているとの情報を仕入れているので、目指してみたのだが、国道からの入り口がわかりにくく通り過ぎてしまいました。

一本道の国道、Uターンもしにくいので、そのまま矢掛の町中まで走り、行き先を矢掛本陣に変更。矢掛の町に差し掛かると大きな看板で「旧矢掛本陣 篤姫も泊まったゆかりの地」というようなことが篤姫のイラスト入りで書いてある。何だか大河ドラマに便乗した感じだなあと思いつつ、「矢掛本陣石井家」目指して狭い道に乗り入れていきました。

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旧山陽道沿いにはびっしりと家が建ち並び、なんとなく閑散とした田舎町を想像していたのは大外れでした。中でもひときわ間口の広いのがここ、本陣石井家。入ってみることとしましょう。
入館料は大人400円です。

ここでは、ボランティアの観光ガイドさんでしょうか、案内・解説してくれたのでとても充実していました。

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こちらはお殿様も泊まった御上段の間。正面のふすまは金箔、横のふすまは銀箔が張ってあります。年を経てくすんでいますが、江戸時代当時はさぞかしきらびやかだったことでしょう。篤姫が薩摩から江戸へお輿入れの際に泊まった記録も残っているそうで、この部屋にお泊りになったんですねえ。

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同じ場所を見上げると欄間の細工が見事。ぶどうの木とりすがあしらわれています。これだけ細かく彫って透かしていながら、木はしっかりつながっているのですから、すごい技巧です。

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上段の間から庭を見ます。ぐるっと建物に囲まれてこじんまりとした庭ですが、落ち着きますね。手前にあるのは水琴窟ですが、数年前から音が鳴らなくなってしまったそうです。残念。
水琴窟のきれいな音色を聞こうと思ったら、前回金田一耕助の話でも紹介した、吹屋ふるさと村の広兼邸にありますのでそちらがお勧め。

水琴窟の隣にある、ノッポさんのような灯篭が面白いですね。そして庭の右奥にはもう一つ灯篭があるのですが

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こちらがまた、笠の部分は石、灯明の部分が木でできています。足の部分の石積みもいい味だしてますね。

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さてこちら石井家の本業は造り酒屋。酒蔵は広々として、ひんやりしています。薩摩の殿様の持参していた風呂桶も展示してありました。お殿様が入る風呂桶は、本陣のものを使うのではなく、大名行列で持参していたのだそうです。

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こちら、井戸の上屋も目を引きました。酒蔵側と屋根がつながっていて、井戸の部分には柱2本だけという開放的な造り。これでよくもつな、と思いつつも、建築的にはなんとも魅力的です。

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一般の人の目は引きませんが一人感心していたのが、台所の上部の屋根。かまどからの煙を逃がすため、屋根中央に穴をあけ、雨が入らないようその上に小屋根があるつくり、これは毎日職場でお目にかかっている工場の自然換気用の「モニター」と同じではありませんか。江戸時代の建築で「モニター」に出会おうとは。。。妙に感じ入ってしまいましたが、一般の人には何のことだか分かりませんよね。

充実した時間を過ごし外に出るともう夕方。脇本陣高草家や吉備真備公園に行く時間はなくなってしまいましたが、まあよしとしましょう。

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最後の話題ですが、これは石井家の目の前にある観光案内所のお店のガラスに張ってあったもの。将軍コースと殿様コースがあり、注文は将軍名、藩名・石高でお願いしますとある。

何だろう、食事のコースかな?にしても、殿様コースのほうは加賀百万石から肥前一万石まであるが、これは値段なのか?加賀コースを頼んだら一体いくらするんだ?などと想像をたくましくしてしまいました。

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種明かしはコチラ、矢掛特産手延べ素麺だそうです。殿様コースは百万石から一万石までどれを頼んでも500円だそうで、一安心。

以上、矢掛本陣編でした。毎年11月にある大名行列も、ぜひ一度見てみたいものです。


タグ:矢掛 本陣 篤姫

5/15(土)渋い観光地巡りその1:真備編 [街巡り]

この日訪れたのは、倉敷市北部の真備地区(旧真備町)。マビと読みます。人名の吉備真備は「キビノマキビ」ですが。
清音から川辺橋を渡り、右の方へ。少し迷ってたどり着いたのは、横溝正史疎開宅。

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太平洋戦争末期、横溝正史が一家で疎開してきたのが、ここ岡田村(現倉敷市真備町岡田)。金田一耕助シリーズも、ここで芽生えたのだそうです。

疎開というと何となく子供というイメージがありましたが、横溝先生がここに来たのは40歳のとき。最初は田舎独特の濃密な人間関係に面食らったそうですが、打ち解けるにつれこの地の自然と文化、人にすっかり興味を持ち、村人にも好かれ、わずか3年半の滞在で終わってしまったのですが、清音駅から東京に戻る列車に乗るときには旅立つほうも送る方も涙、涙だったそうな。

そして、金田一耕助のデビュー作「本陣殺人事件」が紹介されていましたが、伏字にしながらもまさにこの地が舞台になっているのに驚きました。「伯備線の清-駅をおりて川-橋を渡り、・・・」と、今しがた車で通ってきたルートそのままなのです。高梁川にかかる川辺橋は、今は車用の新川辺橋と歩行者用の旧川辺橋の二本がかかっていますが、旧川辺橋を横溝正史も歩いて渡ったんだなあ・・・と思うと感慨もひとしお。
そして岡山に住んで、あちこちプチ観光に行き、岡山弁にも馴染んでから改めて金田一シリーズを振り返ってみると、岡山の原風景といえるようなシーンや岡山言葉がそこここに散りばめられていて、横溝正史はまさにこの地で金田一耕助を育てたんだなあ...と感じました。

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さてさて、疎開宅の方に話を戻すと、言ってしまえばまあ田舎の普通の家ですが、玄関の脇になにやら立っている。

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うーん全然合ってない...ところで玄関引き戸の上に表札が二つあるのは「横溝正史」と「金田一耕助」です。

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家の中では土間に展示物があり、横溝正史年表、映画やテレビなどで金田一耕助を演じた俳優たちなど飾られています。居間には横溝正史が着ていた着物の展示もあり。

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庭はこじんまりとしていますが、正史が過ごしたときと変わらないたたずまいで、ゆったり時間が流れているようです。

ところで土曜の昼間にも関わらず、我々夫婦が行っている間、他の来客はゼロ。中に入っても奥の方で地元の方とおぼしき楽しげな話し声が聞こえるだけで誰もいません。表の看板を見ると昔は入場料をとっていたような痕跡がありますが、今は無料の施設なので受付もなく、ふらっと入ってふらっと出るだけという感じ。
ひとしきり展示物を見、さて次はどこに行こうかと車に乗り込んで話し込んでいたところ、「コーヒーを淹れたのでせっかくだから召し上がっていきませんか」とのお誘いが。地元のボランティアの方でしょうか、この施設を管理しておられるようで、お言葉に甘えてもう一度邸に戻りコーヒーをいただきました。なんともスローな時間でした。

横溝正史作品に興味のない方が行ったら面白くもなんともない施設だと思いますが、正史ファンにとっては金田一耕助が生きた時代、場所を味わえる地です。さらにいえば、成羽町(現高梁市)の吹屋ふるさと村にある「広兼邸」も併せて見ることをお勧めします。ちょこっとついでに行けるようなロケーションではありませんが...。八つ墓村のロケが行われた場所で、山深く分け入ったところにあるその豪邸に驚かされ、さらに村での身分関係も含め金田一耕助の世界が決して絵空事ではなかったことを知らしめてくれます。その上、瀬戸内の島々にもまた独自の雰囲気がありそうで...うーん、なかなか奥が深いぞ岡山県。


さてさて、横溝正史疎開宅を後にして、次なる目的地は「まきび公園」。真備という町名の由来でもある、当地が輩出した吉備真備を記念した公園で、記念館もあります。

吉備真備?名前は聞いたことあるけど何をした人なのかな?というのが一般的な感想ではないでしょうか。もちろん私たちもそのレベルでした。

吉備真備は奈良時代に活躍した人で、この地の豪族の家の出でしたが、奈良の都に出て若くして才を認められて遣唐使となり、阿倍仲麻呂らとともに唐にわたり、仲麻呂はそのまま唐に残ったものの真備は日本に帰り、後年もう一度唐にわたって玄宗皇帝(楊貴妃の方が有名かな)にも拝謁したそうです。最後は右大臣まで上り詰め、学者出身としてはほとんど例のない大出世をした人。1200年以上も前の話です。すごい才の持ち主、すごい経験をした人ではありませんか。

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その真備を記念した公園ということで、中国風の意匠に包まれた庭園であります。

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とはいいながら、横にある吉備寺は昔からある日本のお寺そのものでした。コチラ↓

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こちらの庭にある灯篭は、笠の石がすごく大きくダイナミックですが、灯明の部分が木でできています。これで、あの大きな石を支えているのか?驚きです。

さて次はまきび記念館ですが...またあったぞ顔出しパネル。

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金田一耕助から吉備真備へ。このギャップは何なんだ?

記念館の中には、真備の生涯がわかる資料がいろいろありました。

しかし写真に収めたのはこれ。

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このすっとぼけた、ひょうひょうとした感じ...これもまた別の意味で「本物の中国製」ですね。日本人には出せないこの味。いいですねえ。

ここでまだ時間に余裕があったので、隣町の矢掛に行くことに。
続きはまた後ほど。


1/11(月)岡山民家建築めぐり・焼き杉板の壁 [街巡り]

三連休は撮り鉄三昧でしだが、行く先々でご同輩がたくさんいるのに少々うんざりしていたので、誰もいそうにない新規撮影地開拓に走ってみました。それも、あまり撮り鉄の興味を惹かない宇野線、赤穂線にチャレンジ。Yahoo!地図と航空写真を見ながら、事前に当たりをつけます。航空写真があるので、車がとめられそうな場所まで見当をつけることができ、便利な時代になったものです。

その結果ですが、現地に行ってみると背景も含めなかなかイメージどおりというわけにはいかず、どんよりと曇っていたこともあり写真としてはサッパリでした。まあ、こういう日もありますよ。

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宇野線・同線区では珍しい山中を行く区間にて

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赤穂線・竹林をバックに進む (たまたまだけど、宇野線と同じ形式だ・・・)



お昼は茶屋町の近く、「セルフうどん・さざなみ」にて。

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こちらも湯がくところからセルフで、だしはディスペンサー方式。ここまでは前回行った瀬戸の「うどん大好き」と似ていますが、天かすと削り節は自由にトッピングできるので、かけうどんでも寂しさは少ない。ついでにかき揚げもとったので、なかなかのボリュームになりました。

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といってもこれで365円、安いねえ。



それで今回の本題は、この辺り(岡山県一般)の立派な日本家屋のこと。写真を撮り歩いていて気付いたのは、ここらあたりは本当に立派な家が多い。農家はもちろんのこと、商家と思われる街中の家でも、立派な家が見受けられます。

この冬、久々に金沢に行ってバスに揺られてつくづく感じましたが、金沢は江戸時代からの城下町ということもあり、街道筋は小割の敷地に間口の狭い町家がずらっと並ぶ、京町家タイプの家屋が多い。これが東京のように戦災の影響などで昔の建物が残らず、建て替えが進んでいくと、ペンシルビルが並ぶ町になるけれど、金沢は昔の町家がまだまだ残っており、岡山とは違った味わいがあります。

ひるがえってこちらはと言うと、農村地帯ではこんなふうに

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なまこ壁の蔵のある、庄屋さんのような立派なお屋敷が目に付きます。母屋は昔は茅葺きだったのでしょうか。屋根上にさらに二段の瓦屋根が乗っているのがまた贅沢な感じです。

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こちらのお家は母屋と蔵もさることながら、周りの塀が素晴らしい。土台のなまこ壁・石垣に板張り・漆喰・瓦屋根という豪勢さ。

そして、街中の例として早島町の中心部に目を向けてみましょう。

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交差点の突き当たりにあるこの立派な建物は「いかしの舎」http://www.town.hayashima.lg.jp/syougai/ikashi/top.jsp
なまこ壁の大きな蔵と丸窓が特徴的です。

何度もここの前は通っているのですが、ずっと「何だろう?」と思っていました。HPによると『畳表・経糸の問屋で当時の繁栄を物語る代表的町家・寺山家(明治末期建築)を改修した建物で、早島に受け継がれた遺産を保存しながら、新しい文化を創造する拠点として今に甦らせたものです』とのことです。基本的には会合や食事会、展示会などをする文化施設ですが、中には茶房もあるとのことなので、今度行ったら入ってみたいです。

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↑ いかしの舎の隣も、また独特の風格を持つ町家。

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↑ 一方、こちら左の家は医院です。右の家は立派な塀、そして2階の板張りの雨戸が懐かしい。

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↑ 一本わき道に入ったところです。蔵の2階の窓は鉄の窓となっています。なかなかいかめしい。でも「まつげ」と「まゆげ」がありちょっとチャーミングです。

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↑ こちらは打って変わって大正時代でしょうか。こういうレトロモダンな建築も通りに何軒か見られます。

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そして、岡山エリアで広く見られる焼き杉板の壁(この写真は板塀ですが)。まるで火事にでもあったかのように焼け焦げた杉板ですが、これは「西日本の家づくりにおいて伝統的な技法で、とりわけ海岸沿いの海風による塩害に悩まされる地域で編み出された素材」だそうです。
(出典:鎌倉材木店さんのブログ http://kamakura.naganoblog.jp/e41040.html より)

初めて見た人はギョッとするかもしれませんが、機能を考えてこうなっているんですね。早島あたりではよく見かけます。

いろいろな建築文化を感じることができる、ここ岡山です。


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