W杯 サイドストーリー [スポーツ]
ワールドカップも今日で準々決勝が終わり、残るは4チーム。ベスト8中4チーム残っていた好調南米でしたが、大本命ブラジルのほかアルゼンチン、パラグアイも敗れ、南米予選では苦しみプレーオフを勝ち抜いてやってきたウルグアイだけが残る結果に。一方、フランス、イタリア、イングランドと強豪国が早々に姿を消し苦しんでいたヨーロッパは、ベスト8に残った3チーム:オランダ、ドイツ、スペインがいずれも勝ち進み、ここにきて南米と形勢逆転。
今週行われる準決勝は平日なので見れそうにないのが残念ですが。
さて今日は、ワールドカップの本筋とはちょっと外れた、気になることをいくつか書き記しておきます。
まずは、世間一般でも比較的メジャーな周辺話題というと
- ジャブラニ(公式球)
- ブブゼラ
- 誤審問題
の3つかな。 これらはマスコミでもいろいろ論評が出ているのでそんなに掘り下げるつもりはありませんが、
ジャブラニは「不規則な変化がキーパー泣かせ」「フリーキックをやたらとふかしてしまう」など、プレイのクオリティにも影響を及ぼしています。過去のW杯に比べて「ビューティフルゴール」が少ないように思えるのもボールのせいかな。
ブブゼラは、最初の数試合は本当に耳障りでしたが、今はもう慣れました。でも、ブブゼラの喧騒の中でイングランドサポーターの「歌」が聞こえると、ああいつもの応援でがんばるサポーターもいるんだなあと、やはり安心。
誤審問題は、大きな大会ではどこかしら出てくるものですが、これまではオフサイドとかハンドとか、きわどい判断が問題になるパターンが多かったのに対し、今回はランパードの「明らかなゴール」が見過ごされたという、今までにない明白なジャッジミスでした。数年前の、高校選手権岡山県予選の作陽高校のVゴール見逃し誤審(ゴールの奥のバーをヒットするすばらしいミドルシュートを、クロスバー直撃と見間違えたのか、ゴールと認めなかった事件)を思い出しました。
そう思って、あの幻のシュートを放ったサンフレッチェの青山敏弘選手のことをWikipediaで調べてみたら、なんと倉敷の連島出身、フィギュアスケート銅メダリストの高橋大輔選手の小中学校の同級生なんだって。すごいな連島。
続いて、僕だけが気になる?マイナーなサイドストーリー3つをあげると
- タトゥーがうっとうしい
- ボールが2個入る
- 見慣れないスポンサー看板
うーん最初の3つに比べて語呂が悪いな...
まずタトゥーですが、、、ベッカムが入れ始めた頃からか、数年前からヨーロッパの各国リーグでタトゥーを入れるのが流行りだしたなあとは思っていたのですが、今回W杯では本当に多かったなあ。何だか品がなくて、嫌いなんですよああいうの。それで連想したのが、2002年日韓W杯での「モヒカン」流行。考えてみればあれも、ベッカムが先駆けですね。まさにフットボール界のトレンドメイカー。でも、ベッカムならどんな髪型でも格好良くても、大概の選手は格好悪かったなあ。ワーストモヒカニストは、日本の戸田の赤モヒカンか、日本を破った試合で得点をあげたトルコのウミト・ダバラか。
ちなみに今回W杯のワースト・タトゥーは何といってもポルトガルのラウール・メイレレス(個人的見解です)。EUROで見たときはふつうの腕だったのに、今回は…まるで半魚人?地味ながらいいプレイをするのだけど、画面に映るたびに「そのタトゥーはやめとけー」と思ってしまう。
つづいて第2の「ボールが2個入る」問題。とにかく今大会は、スローインの時などにボールが2個入ることがやたらと目に付く。ボールパーソンの質が悪いのか?Jリーグでも、ボールが2個入るなんてめったにないのに、今大会は1試合に何回も見られたりする。プレイ以外の要因で試合の流れを止め、選手の集中力を削ぐなんて最悪。ブブゼラ以上に問題だと思うのだが...
そして最後、ピッチサイドのLED広告看板です。「中国英利」というインパクトのある広告が気になっている人もいると思いますが、太陽電池の世界大手メーカーです。あの手の広告は日米の大企業の専売特許かと思っていたところ、「中国もこういうところに広告を出すようになったかー」と感慨を覚えた人も多いはず。一方、一昔前に比べて日本の企業が減った気がする。そういう目でじっくり見てみると、なんと日本企業はSONYしかありません。TOYOTAもcanonもpanasonicもなし。うーん時代は変わったなあ。
とはいえ、過去に日本代表が中東や欧州に遠征しての試合で、ピッチサイドの広告看板が日本の企業ばっかり、しかも漢字で書いてある看板まであったりすると、スタジアムの観客はどう思うだろなあと気になっていましたから、南アのW杯で日本企業の看板が少ないのもある意味健全な気がします。日本に中東のチームがやってきて、ピッチサイドの看板がアラビア語だらけだったとすると…やっぱ違和感ありますよね。
見覚えのないロゴもちらほら見受けられるので、これは全部で何種類あるかなと、試合そっちのけで看板をじっくり見て書き出してみました。もっとも、後で気づいたのですが、FIFA.comのサイトを見れば全部載っていたのですが...
FIFAオフィシャルパートナーのadidas、Coca Cola、Emirates航空、Hyundai、SONY、VISAはさすがに別格で、全周一社で染まります。それにしても、Hyundaiはここに名を連ねるんですねえ。
あと、「POWERADE」も全周占有の特別扱いですが、これはオフィシャルドリンクだからでしょうか。POWERADEのGlobal siteを見てみると欧米各国のほか韓国サイトもあるのに、日本サイトがない。日本はスポーツドリンク市場をポカリスエットとアクエリアスで二分していて参入できないのでしょうか。
そのほか、二社で分割、複数社で分割というパターンがあり、二社だと
Castrol / Budweiser (バドも「百威」という中国語併記パターンあり)
中国・英利(もしくはYINGLI SOLAR) / マクドナルド
mahindra Satyam / Continental
MTN / SEARA
の組み合わせが見られました。このあたりから、見慣れない名前がでてきますね。
mahindraはインド。continentalはドイツでしょうか。MTNはアフリカ(南アが本部かな)。SEARAはブラジル。W杯らしくていいですね。(インドは出場はしていませんが、視聴者は多いらしい。)
複数社パターンになると、
prasa / SHANDUKA aggreko / FNB / Telkom / neo africa と、初めて目にするロゴのオンパレード。全部は調べていませんが、地元南アフリカの企業が多そうです。
日本企業の名がほとんどないのは寂しいけど、まったく知らない企業がずらっと並んでいるのはちょっとした楽しみになるし、世界的イベントとしては正しい姿だと思います。
次回W杯では、中国の進出がもっと進むんでしょうかねえ。ちょっとした、世界経済の縮図かもしれませんね。
コメント 0