11/25(日)京都紅葉巡り(5) しょうざん [花]
午前中は嵯峨野を満喫し、嵯峨嵐山駅に戻ってきた頃にはもうお昼過ぎ。目星をつけていた駅前のホテル「コミュニティ嵯峨野」のレストランは、既に待ち客が多数の状態だったので、あきらめて次に行くことにしました。そういえば、コミュニティ嵯峨野には幕張総合高校の生徒が泊まっていましたが、幕張在住時代は家から一番近い高校だったので、懐かしさを覚えました。
当初の予定では花園から妙心寺の退蔵院、紅葉期間中特別公開の大法院を見て、嵐電の妙心寺駅に抜けて仁和寺、そして鷹ヶ峰・・・と思い描いていたので、まずはJRに乗って花園へ。
花園では、妙心寺の隣の花園会館にまず寄って、 昼食をとりました。
そして気付いてみると時計はもう1時を回っています。この後妙心寺の塔頭に2箇所に寄り、仁和寺は飛ばしたとしても鷹峰に着く頃にはもう日が傾く頃... そう思うと、鷹峰にしぼった方がよいと考え、わざわざ花園まで来たのに妙心寺はやめて、花園会館からタクシーで鷹峰に直行することにしました。
タクシーを呼びましたが、この時期混雑していて何分後に回せるか答えられないとのこと。不安になりましたが待っていると、10分以内で来てくれたので一安心。
元々は北野白梅町から鷹峰までをタクシーと考えていたので、花園からはちょっと高くつくかな、と思っていましたが、鷹峰のしょうざんリゾートまで1,100円ちょっとで着き、思いのほかお得でした。途中、北野白梅町のあたりだったか、少し渋滞しましたが、それ以外は特に混むこともなく、タクシーを使って正解でした。
さて、しょうざんリゾートですが、広大な庭園とレストラン・料亭、結婚式場、レジャー施設などがあります。紅葉の名所として特に知れ渡っているわけでもなく、公共交通の便も悪いところにあります。ネットでいろいろ探していて見つけたのですが、大混雑する紅葉シーズンの京都でも穴場とのこと。期待して行ってみました。
南門から敷地に入ると、紙屋川を渡るのですが、紙屋川沿いの見事な紅葉がまず出迎えてくれます。
敷地内を北へ歩いていく道すがら、レストランや料亭が点在していますが、道々にも紅葉スポットがあります。
そして、北端にある有料(480円)の庭園に入ると、まず独特の樹形の北山杉が目に飛び込んできます。
庭園を進むと、見事な紅葉の道が。この部分、通路としては迂回するようになっているので、人が写ることもほとんどありません。何とも美しい景色ですが、それもそのはず、本業が着物のしょうざんが着物モデルの写真を撮るスポットとしても使われるとのこと。言われてみれば、いかにも着物カレンダーに出てきそうな小路です。
日の光を浴びて輝く紅葉。穴場スポットだけあって、人がほとんどおらず、ゆっくり見ることができるのがまたよい。午前中の嵯峨野が嘘のようです。
こんな洒落た建物もありました。大きな樽に、屋根と壁をくっつけたもので、茶室でしょうか。樽を強調しつつ、出窓と小庇をつけるなど、何とも風流な建物です。
美しい紅葉を喧騒から離れてのんびりと見ることができる、まさに掘り出し物のスポットでした。今後も観光ガイド等に取り上げられずに、この状態を保ってほしいものだなあと思います。
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