11/25(日)京都紅葉巡り(6) 光悦寺 [花]
しょうざんを出て、紙屋川沿いに北へ歩き、光悦寺へ向かいました。事前に地図を見て、それほど遠くはないなと踏んでいたのですが、道はだんだん寂しくなり、両側森に囲まれ、山の中の一本道のような風情に。「大丈夫・・・?」という家族の無言の不安を背に受けつつ、ずんずん進むと、一応目的地の一つに設定していた吟松寺が見えてきました。
この日は閉まっていて入れませんでした。紅葉もほとんど落葉。すぐそばの他の寺やしょうざんと比べてもだいぶ早いようです。
このあと、地図で頭に入れていた分かれ道を折り返すように曲がるのですが、その先を見て唖然。え、ここを歩いて上がるの?と躊躇するような急坂です。
ふうふう言いながら坂を上りきると、坂の頂点で、頭上にカーブミラーがあります。あまりに急に坂になるので、前から来る車も死角になって見えないということだと思います。初めて来た人はびっくりするでしょうね。
地図ではまあ数百mかと思っていましたが、あらためてキョリ測で測ってみたら、しょうざんから光悦寺まで1kmありました。甘く見てた。
ようやくついた光悦寺入口。吟松寺とは打って変わって、見事な紅葉が迎えてくれます。
参道を彩る紅葉。入口に「道路に立ち止まらないで下さい」と看板が出ていましたが、確かに写真を撮りたくなるところ。(この写真を撮ったのは、道路より少し入ったところです)
山門をくぐると一本道が。ここも見事ですが、なかなか人が途切れません。極力人が少なくなったところを狙った結果がこれ。多くの人がカメラを構えていましたが、この方は一切気にせず堂々としたものでした。
光悦垣の前で、観光タクシーの運転手さんの説明を立ち聞きしました。光悦寺といえばこれ、という有名なものです。
太い竹で編まれ、高さが徐々に変わっていく曲線的な独特のデザイン。もうかなり散っていますが、参道と並んでこのお寺の紅葉の見所でもあります。
ここは一般にイメージする寺の庭園とは全く趣を異にします。池泉式や枯山水の庭園はなく、小径に沿っていくつかの茶室が散在しています。元々は本阿弥光悦と一族縁者、工芸職人が居を構えていたもので、庭というより風雅な集落という感じです。
いちばん奥からは、京都の町を見下ろすことができます。
西側は鷹峰三山を借景にしています。
参道脇の苔と紅葉。
最後にもう一度、山門から中を見たところ。今度は、ひっきりなしに人が行き来していました。紅葉シーズンの昼間に行ったら大体こういうイメージだと思います。
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