12/31(金)雪の山陰へ [旅]
倉敷でも雪の予報が出ていた大晦日でしたが、予報は外れて朝から青空。
やくも5号は9時すぎに倉敷を出発し、進路を北へ取ります。総社を過ぎたあたりから、山がうっすらと雪化粧を始め、備中高梁ぐらいになると街も雪景色に。
満席の車内で一眼レフのカメラを撮り出すのも何なので、iPod Touchのカメラを使ってみました。携帯電話のカメラよりも起動、レスポンス、保存が早く便利ですね。画質はたいしたことないですけど。この写真は新見の手前あたりだと思います。
これは覚えてます。備中神代の先、芸備線が分岐するところですね。・・・って普通の人なら分からないよなあ。ま、伯備線は何回も乗ってますからね。
この写真は、鳥取県との県境前後ではないかと思います。このあたりから明らかに雪の降りが激しくなり、積雪量も多くなってきました。列車は時折徐行をするようになり、徐々に遅れ始めます。
鳥取県に入り最初のやくも停車駅、生山です。窓に水が流れていて見にくいですが、ホームは雪で埋もれつつあり、この駅で屋根のないところで降りるお客さんがいたらそれはそれは大変。ひざまで埋まってしまうでしょう。写真のタイムスタンプを見るとここではまだ10分ほどの遅れ。しかしこれはまだ序の口でした。
根雨を過ぎる頃には外は吹雪の様相を呈し、「視界が悪いため徐行します」とのアナウンスあり。対向列車も遅れているため、行き違い停車が増えてきました。
これは江尾駅。窓についた雪が溶け残るようになり、見づらい写真ですが、ホームの名所案内看板の足元がすっかり埋まってしまっています。ここでも行き違いのためしばらく停車。
こうしたことの繰り返しで、30分遅れでようやく米子に到着。ここでかなりの数の乗客が降りて行きました。僕の隣も空いたので、一眼レフを取り出し、空いているドアからちょっとホームの様子を撮影。
画面上の白い粒々は降りしきる雪です。屋根のあるホームにも雪が積もり始めています。とまっている機関車は雪をまとっています。
米子では、この先の踏切の不具合だか何かでしばらく発車できず、10分近く停車。山間部を抜けたのでこの先はもう雪は大したことないだろうと思っていましたが、安来までの間もノロノロ運転。
安来を過ぎてちょっと行ったところで、この先で線路沿いの木が架線に倒れ掛かったため停止しますとのアナウンスがありました。これはちょっと長くなるかな...と覚悟。
もともと12時過ぎに出雲市に着く予定のやくもだったため、降りてから昼ご飯を食べるつもりで、駅弁やお菓子は買っていなかったのですが、倉敷ルブランの閉店セールのためコンビニでさしたる必要もないのにキャンディーの類を買い込んでいたのが幸いし、とりあえずチェルシーをなめて空腹を紛らわせました。
幸い、運転に支障が出るほどではなかったとのことで、しばらくして運転再開。この先、西に進むに連れて雪の量は減ってきたようで、もう徐行運転はなくなります。
宍道の駅ではこんな感じ(ちょっと人の肩が写ってますが...気にしない、気にしない)。さっきの写真の江尾駅だと、駅名標の下半分が埋まってたわけですからね。
こうして出雲市駅には、1時間10分あまり遅れて到着。
雪と格闘の跡を残しているやくも前頭部です。それにしても積雪量がだいぶ違いますね。米子ではレールが完全に埋もれてましたから。
やれやれ疲れたなあ、と思ったのですが、実はこれはずいぶんましな方だったようで。
翌日になってニュースを見たら、鳥取県では国道9号で600台の車が立ち往生、列車も立ち往生とのこと。
実家が松江のいとこは、東京から帰省する飛行機が欠航になったため、がんばって新幹線+やくもで帰ろうとしたところ、途中でやくもが停まってしまい、車中で年越しの瞬間を迎え、松江まで定時なら2時間半のところ8時間もかかり、着いたのは夜中の3時。実家は積雪で迎えの車を出せず、駅にはタクシーもおらず、泣く泣く駅近くのホテルに泊まったのだそうで。
それを思うと、1時間ちょっと遅れならよしとせねばなりませんな。電車が動かない間も、iPod Touchのアプリでそれなりに暇つぶしはできたしね。
一方で、広島から浜田道経由、車で出雲まで帰った弟によると、浜田から出雲の間は雪がほとんど積もっていなかったとのこと。同じ山陰でも、東西でこうも積雪が違うとは。
今回は出雲市駅前のホテルに泊まったので夜ちょっと駅周辺を歩いてみました。駅前通りは街路樹にイルミネーションが飾られていますが、当然のことながら人っ子一人いません。
スーパーホテルを見上げると雪が渦巻いています。なかなか得がたい経験の一日でした。
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