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4/30 南紀白浜(3)ホテル川久 前編 [旅]

この日のお宿は、建築関係者の間では有名物件のホテル川久です。

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敷地外から見たところ。ホントはもっと引きの写真があるとよいのですが・・・手前の在来の町並みとのギャップがすごい。この写真では車しか写っていませんが、僕たちが到着したときは黒服のホテルマンが門の前に立って待ち構えているところだったので、軽のレンタカーで入っていくのが何だか気が引けるようなぐらいでした。

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エントランス前の巨大な庇にまず圧倒されます。土佐漆喰仕上げ。

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尖塔の上の彫刻は手足が妙に長い「ウサギ」、バリー・フラナガン作だそうです。ガラス張りの部分には人が行けそうなブリッジが渡っていますが、実際に行けるのかどうか未確認。
外壁のレンガはイギリス製で、140万個とのこと。

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瓦は中国で、紫禁城と同じものを焼かせたとのこと。皇帝以外は使うことを許されなかったものを、特別に許可を得て使用したのだそうです。各種レリーフ類も実に凝っています。丸の周りに金と青地で絵が描いてある部分は七宝焼きか何かでしょうか、これもすごく高そう。

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玄関ロビーの横、庭から建物を見上げたところ。右手前の木の塀の向こうは露天風呂、夜と朝で男女が入れ替わるのでどちらかの時間にこれとほぼ同じ景色を露天風呂から眺めることができます。

オリジナルでは露天風呂はなく、経営者が変わってから作ったそうです。この景観と露天風呂?にどことなく違和感を感じたのは、そういうことだったんですね。

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カプセルエレベーターがたくさん上下しているような、、、そんなことはなく、廊下の出窓なのですが、各階違う位置に設けられています。本物のエレベーターは写真左中央付近、ガラスブロックの壁の中にいます。

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こちらエントランスロビー。この大空間には誰しも息を呑みます。薄暗いのでキンキラキンではなく、荘厳な雰囲気です。天井は金箔で、フランスの職人が5cm角の金箔を一枚一枚手作業で貼っていったもの。総面積は960㎡、気が遠くなりそう...

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円柱は青大理石のように見えますが、有名な左官職人・久住章氏がドイツで修行して技術を修得した、石膏マーブルという擬石です。製作費1本1億円×24本!

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床はイタリアから職人を呼んでローマンモザイクの大理石を貼らせたもの。1cm角の石を敷き詰めて総面積1512㎡。こっちも、何億かかったことやら...

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一番奥にあるロビーラウンジは高さ2.6mの1枚ガラス窓から海が見える明るい空間です。床は先ほどの続きです。

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天井は石膏装飾を施した曲面天井。これもすごい。

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1Fエレベーターホールにある壁のモザイク画は、シリアで発掘された1800年前のもの。ルーブル美術館にも同様のものが展示されているそうで、美術的価値は相当高いらしい。どうやって入手したんでしょうか。

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シースルーエレベーター内部です。壁はブラジル産のブルーバフィア石という珍しい石。

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ガラスブロックの壁側には、椅子が置いてあります。ついつい座りたくなる。

エレベーターホールをはさんで向かい側のもう1基のエレベーターには乗りませんでしたが、壁面にカリンの木が使われていて、世界で一番の重量があるエレベーターであろうと言われているそうです。なんちゅう世界一じゃ。

ずいぶん長くなったのでここら辺で一区切りにして、客室その他については次回。


タグ:ホテル
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