11/13(日)みろくの里 [旅]
本日のメインは、福山市の旧沼隈町にある遊園地「みろくの里」に行った話ですが、その前に。
お父さんの新幹線撮影タイム~、ということで、家族は車で読書、僕一人入場券で福山駅に入場し、新幹線ホームへ。先日名古屋に行くときにラスト乗車を体験した100系と300系ですが、晴天の中でその姿を捉えたい、ということでここ福山に参上しました。
100系はもちろん進入シーンも収めましたが、ここではN700系に抜かれていくところを掲載します。
300系の進入シーンです。カーブなので全部は写っていませんが、16両はやはり迫力があります。山陽新幹線の「こだま」では、その輸送力を持て余すばかりですが...。先輩の0系、100系、500系のように短編成化して生き長らえるという選択肢をとらず、16両編成のままで消えて行くことになりました、
こちらは通過線を猛スピードで駆け抜けていくN700系のぞみです。いまや最大勢力、猫も杓子もという感じになりそう。乗る分には最新型だけあって一番快適ですが、見る・撮る楽しみは半減ですね。
さて、本題の「みろくの里」です。名前だけ聞くと、宗教系の施設か何かかと思ってしまうかもしれませんが(かくいう僕がそうでした)、HPでは「3世代テーマパーク」と紹介されています。メインは遊園地で、いまや広島県内では唯一の遊園地・テーマパークです。
そうはいっても、遊園地離れしたそのネーミング、やはり何か仏教と関係あるのではないか?あるいは運営母体が宗教法人?などと余計な勘繰りをしてしまいましたが、そんなことは全くありません。アトラクションにお釈迦様が出てくるわけでもない、ごく普通の遊園地ですし、運営母体は造船業のツネイシホールディングスです。
ごく普通の遊園地...とは言いつつ、どことなく独自の風味は感じられます。こちらは入ってすぐのところにある「ちびっこコースター イモむし君」ですが、そのネーミングと字体がいい味を出しています。全般的にちびっこ向けのアトラクションが多く、「コンボイ」という車が連なって走るアトラクションなどは、親が横に立って見守ることもでき、「幼児が初めて一人で乗るアトラクション」にふさわしい感じです。
フリーパスも、なんでも乗れる「フリーパス」と、主としてちびっこ向けアトラクションが乗り放題になっている「スマイルパス」の2種類あり、このあたりは他の遊園地にはない特色だと思います。
その「コンボイ」の近くで見かけた、男の子が着ているオレンジのTシャツがつい気になりまして。
YEAH, I'M BE SURPRISE BECAUSE I'M OFF GUARD.
...I'M BE って思い切りbe動詞だぶってるし、 BE SURPRISE って受動態になってないし。
このTシャツのメーカー、なかなかやるな。
遊園地、テーマパークというと大抵のところではシンボルキャラクターがいるものですが、ここみろくの里ではこの坊主の男の子がメインキャラクターです。メインというよりは唯一と言った方がいいかもしれません。この子以外に、たとえばペアになるべき女の子のキャラクターなど全く見かけませんでしたから。でも不思議なのは、あちこちに顔を出しているこの子の名前がどこにも出ていないこと。園内マップを見ても、ホームページを見ても、どこにも載っていません。
最後まで謎のままで終わるかと思いましたが、退園まぎわ、園内で流れている歌に「みろく坊や」という名前が出てきて、謎は解けました。その後、出口にあるお土産屋さんのグッズで名前を出していたり、さらにはみろくの里の公式ブログ「みろく日和」でも名前が(時々)記事中に出てくることにも気付きました。いずれにせよ、それほど積極的に紹介しないけど使うところではさらっと使う。ちょっぴり不思議です。
蒜山のジョイフルパークで何回もリピートした急流すべりがあるのですが、今回は最初から恵太一人で挑戦。ぐるぐる回るテーブルのようなところで船に乗り込むところなど蒜山と似たところもありますが、地形を利用して自然の山に登り山から滑り降りる蒜山に対し、こちらはジェットコースターのように独立した鉄骨の水路から降りてきます。どうもそれが怖かったみたいで、一回乗ったら「もういい」とのこと。
急流すべりの近くには日本庭園があります。
全般的に紅葉はまだこれからという感じでしたが、一部色づいたもみじはきれいでした。先週の宇甘渓より正直よかった。
日本庭園の麓のところでは大きな池に島を浮かべた池泉式の庭園があり、結構作りこんであるのですが、島の手前に何やら不釣合いなものが。
白鳥に見立てたのか?オモチャのアヒルがぷかぷかと浮いていました。固定していないようで、時折向きを変えながら優雅に浮かんでいます。
奥には、かなり本格的なあばら家?があり、本物の年季をかもし出していますが、ここにもアヒルがいて何だか妙な感じでした。
きれいなレインボーカラーの観覧車。ここでは「ヒマラヤコースター」越しの写真を載せます。この字体がまたいい味出しているので。それと、ターの字のすぐ上にあるカゴは360度透明のゴンドラです。4つあるようなので、1つしかないレオマワールドの足ブラ観覧車のように1周待たされることはなさそうです。
観覧車に乗ってすぐ、裏を見下ろすと、使われなくなったカゴ?が数基、草に覆われるように転がっています。これって取り外して置いておけるものなんですね。なお写真の白っぽい線は観覧車の窓の金網です、あしからず。
反対側の窓はガラスや金網に邪魔されずレンズを外に向けることができるので、園全景を収めることができます。こうして見ると緑に囲まれた遊園地であることが良く分かります。
この遊園地での望外のヒットは、「ガーデンゴルフ」でした。要はパターゴルフで、かつて東京ドイツ村のオール天然芝のパターゴルフを経験した身からすると、人工芝のパターゴルフはどうにもしょぼく見えるのですが、ここのコースは他では見たことのない仕掛けが満載で、これが恵太には大受けでした。
全景が写っていませんが、ここタージマハールのホールでは、画面右下付近から斜面を打ち上げ、タージマハール手前の左右の溝、あるいはど真ん中をいって建物の中に入ると、穴をころがって左下のグリーンに出てくるようになっています。左右の溝なら手前のグリーンに、ど真ん中に入るとカップのある置くのグリーンにコロコロっと転がり出てくるのですが、このワープするようなアクションに子どもは大興奮でした。全般的に難易度は高いですが、これは結構大人でも真剣にやってしまうかもしれません。
アトラクションの最後は、園のいちばん外れにあるウエスタン列車です。
所によっては紅葉した木々の間を走り、この写真で見るとなかなか味わいがありますが、横を見ると
広大なグランドの周りを一周するという、何ともテーマパークらしからぬロケーションで、ちょっと唖然としてしまいます。ウエスタンは一体どこへやら...
広大なグランドの中を走り回るナンバープレートのない1台の車。後ろにグランド整備のトンボの巨大版みたいなものを引きずっています。この広大なグランドを均す専用車でしょうか。工場以外で、こういう外に出ることのできない専用車を見たのは初めてです。
ここは研修施設としての「みろくの里」のグランドでした。その周りには宿泊施設も建っています。また、列車には「神勝寺山門前」「第2駐車場前」という途中駅もあり、遊覧だけではない交通機関としての機能もあるようです。でも、始発駅の「いつか来た道前」は一応ウエスタンな雰囲気でデコレーションされているという・・・これまたちょっと不思議な乗車体験でした。
遊園地の乗り物を一通り乗り終わると、年配者向けのエリア「いつか来た道」をざっと通って帰りました。子どもにはあまり面白みのないコーナーですが、ある程度の年齢以上だと懐かしく感じる街並みが再現されています。
建物の中に、夜の街が作られているコーナーもありました。
さて午後5時、日も暮れて、もう帰ろうかという時間になりましたが、11/5から1/9まで「ウィンターイルミネーション 星空の下の遊園地」というのをやっているということで、もう少し残ってみることにしました。
昼間はかわいらしいファミリーバスも、たくさんの電球に灯が点ると幻想列車の風情になります。
みろく坊やとメリーゴーランド(始めの方に載せた記念写真スポットと同じ場所)もぐっと雰囲気が変わりました。メリーゴーランドの屋根がキラキラとまたたいてとてもきれいでした。
この樹は青い電球を身にまとっています。また足元にある棒状のものは明かりが上下して噴水のようでした。
入場ゲートもすっかり夜の雰囲気に包まれていました。
このウインターイルミネーション、11/5~12/17までは土日祭日、12/17~1/9までは大晦日と元日を除き毎日開催。ナイター入場券なら400円と気軽に見ることができます。この日も少数ながらイルミネーション撮影目的と思われるごつい三脚を持ったカメラマンを数人見かけました。
地方の遊園地ではあまり見られない夜のイルミネーション。なかなか頑張ってます。
以上、不思議な魅力にあふれる「みろくの里」一日レポートでした。
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