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11/27(日)マイントピア別子 [旅]

広瀬歴史記念館を後にして、今回のメインイベント・マイントピア別子に向かいました。別子銅山は現・住友金属鉱山のルーツの地です。住友金属鉱山は株式市場でも通称「別子」と呼ばれる銘柄で、私も株主であります(1000株ですが)。今は銅山としての採鉱を終え、観光施設として生まれ変わったのが「マイントピア別子」です。

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駐車場からまず見えるのはこの本館。入口手前にある総合案内で鉱山観光や温泉施設などのチケットを買います。鉱山列車の乗り場では買うことができないので注意。1Fには土産物コーナー、2Fはレストランと鉱山列車乗り場、3Fには温浴施設「ヘルシーランド別子」があります。

チケットは鉱山観光、砂金採り、温泉それぞれバラでも買えますが、セット券だとお得になっています。さらに、インターネットのクーポンまたは携帯クーポンで鉱山観光が2割引になる(大人1200円→960円)ので必携。

着いたのがお昼時だったのでまずは昼食、バーベキューです。

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さすがにこの季節とあってバーベキューガーデンはガラガラでしたが、それも私たち以外にも何組かがバーベキューを楽しんでいました。
牛肉セットは1,050円、豚肉セットや鶏肉セットは525円とずいぶん値差がつけられています。ライスは別で200円。
出てきた肉はカチンコチンに凍っていました...焼けばすぐ解けるんですけどね。それにしても、言ってしまえば肉と野菜をセットして出すだけなのに、意外と待たされました。鉄板が温まるのを待ってわざと遅くしていたのか?そうとも思えない感じでしたが。

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幸い、目の前の芝生広場ではグランドゴルフを無料で自由にできたので、待ち時間の暇つぶしには事欠かずでした。きれいな紅葉もありましたし。

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紅葉をのぞき窓風に。

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色づき始めの枝を見上げて。

さて昼食が終わると次はメインの鉱山観光。マイントピア別子のホームページを見るといろいろな見所が書いてありますが、メインは鉱山鉄道に乗り観光坑道を探検するコースです。

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鉱山鉄道の乗り場です。SL風ですが、第3軌条から集電する、いわば「電気機関車」です。

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発車すると掘割を進み、トンネルをくぐりますが、明治時代に開通した鉱山鉄道のルートを利用しており、このトンネルと後で出てくる鉄橋も昔からのものです。遊園地の鉄道とは訳が違います。ちなみにこの場所は貨物専用線でしたが、新居浜側に行くと戦前戦後には旅客営業をしていた時期もあったそうです。最終的に廃止されたのは昭和52年、意外に最近まで使っていたんですね。

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終点の旧打除駅の横には、鉱山鉄道時代の車両が展示されています。中でも人を乗せるこの車両、狭い椅子に屈強な鉱夫が4人掛けで座ったとのこと、信じ難い。

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駅を抜けて橋を渡るとそこが観光坑道の入口です。

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江戸時代から近代まで、採鉱の様子を再現しているもので、江戸時代の採鉱を人形で表すのは佐渡金山でも見たことがありますが、近代は資料展示や映像、ジオラマなどが主でした。映像はNHKの番組の抜粋か何かだと思いますが、なかなか見応えがありました。

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いちばん奥には遊学パーク体験ゾーンというのがあります。こういう施設には珍しく、子供向けのコーナーです。暗くて細い坑道に薄気味悪い蝋人形など、一般的に子供には好まれそうにない鉱山観光ですが、ここは子供にもサービスしようという精神が感じられます。

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最初の写真を見ると一見遊具のようですが、たとえばこのように電動ゴンドラがあったり、

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削岩機体験や水替えポンプ体験など、結構いろいろあって、子供もそこそこ楽しめるのは助かりました。

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帰りは鉱山鉄道に乗らずに歩いて帰りました。打除鉄橋を横から眺めることができますが、格点がピンになっているトラス構造で、日本国内にはほとんど現存しない貴重なタイプの橋だそうです。

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鉄橋と紅葉を絡めて撮ってみました。

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橋を渡る鉱山列車。

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こちらは、この端出場地区から別子本山鉱床をつなぐ大動脈であった第四通洞の入口です。大正4年開通で延長なんと4600m!

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閉鎖されている柵の中にレンズを向けると、鉄路が続いていました。ここから鉱床へ、トロッコに乗って暗闇を延々と、鉱夫たちは毎日働きに行っていたんですね。

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本館に戻り、次は砂金採り体験です。挑戦したのは恵太一人、大人は休憩&アドバイスに徹することにしました。

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お湯が張られているのでこの季節でも寒くなくて大丈夫。まあ、そうでなければ夏季限定にならざるをえないんでしょうけど。

さて、最初は勝手が分からなくてさっぱりとれず、このまま全く採れなくてへそを曲げてしまうのでは、と危惧していましたが、砂金だけでなく宝石もまかれており、こちらはすくう前でも砂の上を良く見れば時折見つけることができるので、何とか機嫌を保つことができました。そうこうしている内に、歩き回っていた私の方が通路上に落ちている砂金を発見。へえー落ちているんだ、と思ってそれからは床面をじーっと見て歩いていると、2個、3個と見つかります。これは砂金採りではなく砂金拾いだな、と苦笑しながら恵太に砂金を提供。

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トルコ石、水晶、アメジストなど5種の宝石と、いくつかの砂金、銀が採れました。金は床に落ちていたものばかりでなく、ちゃんと砂の中からも見つけることができました。

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底面にこのようにへばりついているのが金、銀です。小さいカケラですが、6~7枚は見つけたんじゃないでしょうか。500円でなかなか楽しめました。アクセサリーにするぐらいに集めるのは相当つぎこまないとできそうにないですが。

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本館の対岸にある旧水力発電所です。明治45年完成、レンガ造りの重厚な建物です。下の石垣もすごい。

さて、マイントピアを後にして、別子ラインの紅葉を見にもう少し上流まで川沿いに走っていきます。鹿森ダムのループ橋を抜けてさらに奥へ行き、清滝あたりが別子ラインのメインスポットと聞いていたのでそこまで行きました。

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清滝の看板があるトンネルの手前の路肩に車をとめ、重々しく通行止にされている旧道を歩いて進んでいきます。

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山をえぐった細い道、よく作ったものです。

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木が生い茂り放題で、廃道の雰囲気満点でした。人の往来がないわけではないので、通れる程度には空いていましたが。

清滝のロックシェッド

ロックシェッドもすっかり草に覆われていました。

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清滝へと渡るつり橋ですが、残念ながら通行止め。何も説明書きがありませんでしたが、土砂崩れか何かなのでしょう。ここで引き返さざるを得ませんでした。

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さて肝心の紅葉ですが、色付きが良ければ絶景なんだろうなあ・・・と想像するしかないです。

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しいて探してこの程度。全体的に色あせた感じで残念ではありましたが、平年ならもっと見事でしょう、きっと。

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最後におまけ写真ですが、新居浜(山根公園)からマイントピアまでの道すがら、この看板がいくつも立っていました。ダム放流時の増水に注意、という趣旨の看板ですが、一番目立つ「危い!!」の字の送り仮名が間違っていると、車の中でちょっとした話題に。「い」一文字送る書き方であやういと読めなくもないですが(それでも普通は危ういと送るが)、まあこの看板のケースでは「あぶない」でしょう。実は看板の説明文をよくよく見ると、『・・・その時には危険ですから・・・』というくだりで「危険」の字に「あぶない」と振り仮名が振ってあるぐらいですから。

「あぶい」だね、と言って笑いあっている車中でありました。


タグ:四国 鉱山
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