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1/15(土)淡路夢舞台 [旅]

週末、有馬温泉の保養所の予約がとれていて、当初は淡路島の灘黒岩水仙郷に水仙を見に行こうと計画していましたが、この冬の寒さで水仙の開花はサッパリという状況。その上、この週末は全国的な大寒波到来で、岡山や兵庫も雪の予報。

うーんどうしよう、やめようかなあと思っている間に、保養所のキャンセル料がかかる日限に突入してしまい、迷った挙句行ってみることにしました。

とはいえ水仙は全然咲いていないので中止。めちゃめちゃ寒いので屋内施設がいい、ということで同じ淡路島でも淡路夢舞台の温室「軌跡の星の植物館」に行くことにしました。

山陽道で三木JCTまでは雪もなく順調に進みましたが、支線に入るあたりから雲行きが怪しくなり、トンネルを抜けてつくはら湖を渡るあたりからブワーッと雪がフロントガラスにたたきつけるように舞ってきました。ここでこの調子なら六甲山の裏側の有馬温泉も雪が降りそうだ...タイヤはノーマルだし、チェーンすら持ってない、これはまずいぞ。

実は倉敷を出る前に、念のためチェーンを買って行こうかとカー用品のジェームスに寄りましたが、いちばん安いシンプルなチェーンでも8千円ぐらいとえらく高いうえにうちの車のタイヤサイズに合う在庫がなく、買うとしたら1万円以上のもの。うーん...まあ大丈夫さ、とチェーンなしでここまで来たのでありました。

とりあえずここは海側に出れば問題ないだろうと走り続けたら、やはりその通り。

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これは明石海峡大橋を渡ったところにある淡路SAですが、晴れ間ものぞく天気です。ただし風が強く、猛烈に寒かった。

さて、目的地の淡路夢舞台に到着。

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奇跡の星の植物館では11/13~1/16までクリスマスフラワーショーということで、ご覧の通り大きなクリスマスツリーを中心とした展示がなされていました。きっと本当のクリスマスシーズンは混雑していたことでしょうが、年も明けてちょっと時期外れとなり、その分とても空いていて、のんびり見ることができました。

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フェイクの雪できれいに飾りつけられています。でも山の北では本物の雪が降っていた...明朝大丈夫かなあ。

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外に出ると、動物の形のトピアリーにイルミネーションが仕込まれ、ちょうど薄暗くなる時間帯で点灯が始まっていました。とっぷり暗くなるまでいると宿に着くのが遅くなるので、それは諦めましたが。第一、寒いからとてもじゃないけど持たない。

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外壁にも大きなリースとリボンの飾り付けでクリスマス色ですが、これもこの週末まででおしまいでしょう。

さて、満足して淡路島を後にしたのはいいけれど、心配なのは明日の雪。何しろただでさえ寒いこの冬でも一番の冷え込みだとか。岡山でも最低気温-6℃なんていう予報になってたし。

垂水・布施畑を抜けて阪神高速北神戸線に入ると、時折雪がちらつく天気です。これはやはりチェーンを買っておいた方が良いと思い直し、お店がありそうなエリアにさしかかったので箕谷ランプで降りてみました。カーナビでカー用品店を検索すると意外にも近くにはなく、結局有馬方面に走って途中で北に行かないといけないみたい。うーん早まったかと思って流していると、ホームセンターのコーナンがあったのでとりあえず入ってみました。

すると、あったありました、チェーンが。しかもジェームスよりも安いランクの品揃えになっており有難い。(ジェームスは樹脂性の取り付け簡単・ただし高いタイプが主。)

保険のつもりでチェーンを買い、無事有馬温泉に到着。さあ明日の朝はどうなるか。


タグ:淡路

11/1/2 大雪後のやくも [旅]

1/2は倉敷に帰る日ですが、前日は出雲市以東の山陰線が大雪の影響で終日運休という異常事態でした。いや、運休になるぐらいならまだしも、大晦日の列車が雪に閉じ込められ、24時間以上経ってもまだ立ち往生が続いているとのこと。一応、朝の情報では、立ち往生列車が動けるようになり、本線も少しずつ運転を再開しているとのことだったが、果たして倉敷までまともに帰れるのか?

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今回は奮発してグリーン車!でも、出雲市→倉敷だと200kmをちょっとだけ超えて、グリーン料金が跳ね上がるため、刻んで宍道→倉敷にしたところが庶民...出雲市から宍道までは1本前の普通列車に乗って行こう、時間も15分ほど前に出ればいいだけだし。というつもりでした。

朝、ホテルを出て出雲市駅に様子を見に行ってみると、何とか運転は再開しているようだけど、朝のやくもは車両の手当がつかないためか数本運休で、次の発車予定も電光表示ではもう定時を過ぎているのに、岡山からの到着待ちで大幅遅れの予定、というようなアナウンス。

一時は、積雪の少ない浜田経由で車で広島に帰る弟一家に乗せてもらって広島まで行き、そこから新幹線で倉敷に行く方が確実かなあとも思いましたが、特に急いで帰らなければいけないということもないので、まあ電車が動くのであればゆっくり帰ろう...と決めました。せっかくのグリーン車をフイにしたくないこともあり。

昼頃の状況で1時間以上の遅れ、ということで、定時より30分ほど後になるように出雲市駅に着きましたが、まだ1本前のやくもの折り返し電車も着いていない状況。1本早いやつの自由席にしようか迷いましたが、このダイヤの乱れ状況で自由席が混雑するのは必至。出雲市は始発駅なので確実に座れますが、立ち客が出始めてからの気まずい雰囲気、しかもノロノロ運転になろうものなら悲惨・・・ということで、のんびりその次を待つことに決定です。

そういえばさっきから、下り浜田方面は普通列車と若干の特急が走っていますが、上り米子方面は特急しか走っていない。そこで駅のアナウンス、「本日に限り米子までの間は特急券なしで自由席にご乗車できます」とのこと。宍道からの特急券しかもっていないけどどうしようかな、と思っていたら何ともラッキー、精算なしで堂々と出雲市から特急に乗車できます。

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ということで、予定通りやくも20号に乗車。予定通りといっても、入線は15:20頃、発車はちょうど定時から2時間遅れの15:33とのこと。ここでもう一つのラッキー、特急は2時間以上遅れたら特急料金を払い戻してくれることに気付きました!よしよし、もっと遅れていいぞー、ゆっくり走れー、挽回運転なんてしなくていいぞー、と心の中でつぶやく自分。

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JR西日本のゆったりやくものページを見ると通常ならパノラマグリーンじゃない編成の20号ですが、雪で車両やりくりが乱れたお陰でパノラマグリーン車になりました、これが三番目のラッキー!といっても後ろ向きですけど。この写真は直江を過ぎたあたりですが、きれいに雪を掻き分けて走っていることが分かります。

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簸川平野の積雪はこの程度。青空も見えてきました。

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しかし、東に進むにつれて積雪量は増して行きます。これは玉造温泉駅ですが、ホームについた足跡が深い。

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これは松江の駅近くですが、車が雪に埋もれています。駐車場から車を出そうと雪かきをしている人が見えます。こりゃあ大変だ。

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安来駅ホーム。玉造温泉と比べても一段と深い。グリーンの指定を持っている人がいたとしても、直接1号車に乗り込むのは無理ですね。そうだ、ドアが開いているときに積雪量を見に行ってみればよかったなあ。

ところで、グリーン車はガラガラでした。出雲市駅を出た時点では自分と親子連れ一組、その後も松江で数名、米子で10名ぐらい。こんなにダイヤが乱れているので、いくら指定を持っていても駅で2時間気長に待てる人はそう多くなかったのでしょう。特に途中駅だと、いつ来るか分からないし。おかげで、空席を右に左に動き回って、車窓を撮ることができ、四つ目のラッキー。

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伯備線に分岐す伯耆大山駅の手前から、大山がドーンと大きく見えてきました。いつも車窓に見てきた山のはずなのに、こんなに大きく見えるとは思っていませんでした。雲の中に浮かぶ様は幻想的で、美しいフォルムはまさしく伯耆富士の名にふさわしい。

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日も沈んできましたが、一面雪なので普段より明るく、写真もほどほどに撮れます。山陰線内では行き違い待ちで途中駅停車が何回かありましたが、雪は降っていないので走り出せば快調に飛ばします。途中併走する国道では、9号線の立ち往生ほどではないけど、大型車同士がすれ違い困難で行き詰っているのを先頭にしてしばしば長い車列ができており、大変そうでした。

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江尾駅ではやくも同士の行き違い。来るときは雪が降り続いていて大変だったところですが、今は穏やかな天気です。このあたりで日も暮れて、列車は夜の闇を山陽に向けて走ります。

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倉敷についたのは18時40分過ぎ。山陽線に乗り換えて西阿知まで行き、西阿知の駅で特急券の払い戻しについて尋ねてみました。確認してもらった結果、2時間20分ぐらいの遅れで、払い戻してもらえました。定時からは大幅遅れですが、発車自体も遅れており、乗車時間ベースで言えば通常より+20分ほどで、来るときよりも短く済みました。

四つのラッキーにも恵まれ、ある意味万々歳のやくも帰省でした。


11/1/1 出雲でお正月 [旅]

平成23年の元旦を迎えました。 

話題その1:まずは実家のおせちのお重について。

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そういえば今まで疑問に思っていなかったけど、世間一般ではおせちのお重は四角の重ねなんですかね。ウチは昔から丸ですが。
で、今年気付いたのは蓋の柄。この灯篭、蛇行する水路、後ろのお城、これは...

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うん、これは岡山後楽園に違いない。サライの日本庭園特集で、「水」の特徴をもつ庭園として後楽園が載っていたのでよく覚えています。



話題その2:雪だるま

雪が降りしきる中、広島の姪っ子と雪だるまづくりに挑戦。

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うーんかわいらしい雪だるま。まあ、女の子だしね。あまりにシンプルだったので、ちょっと頭に載せてみました。

しかしご本人、まだまだやりたかったようで、この後お母さんも連れ出してもう一度雪だるま作りを始めました。
そして10分、20分、30分経っても戻ってこない。雪は降り続いているのに...
そしてできあがった大作がこちら。

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僕と一緒に作ったやつには目鼻もなかったのに、鼻・耳・腕と立体的で、表情もあるぞ。これは雪だるまというよりちょっとした雪像です。さすが芸術的センスが違う。頭につけている花も、そこらへんで調達したそうです。
モデルは「愛犬とお父さん」

 



話題その3:出雲大社に初詣

全国ニュースにもなっていましたが、山陰地方は大雪で、元日の午後になっても鳥取県では国道とJRの立ち往生が続いているような状態。出雲ではだいぶ積雪量が少ないとはいえ、断続的に雪が続いている状態。毎年恒例となっている出雲大社への初詣も、今日は厳しいかな・・・という気候でしたが、明日の午後には倉敷に戻る予定だし、時間もないということで、思い切って強行しました。

家を出て北の方に向かうと、最初は道にも積もっていた雪が徐々に減ってきて、田畑も地肌が見えるようになり、やがて家の屋根や田畑の雪がまったくなくなりました。同じ出雲市内、せいぜい10kmぐらいの違いなのにこれほどまで違うとは。旧大社町内に入っても道は空いていて、出雲大社の大駐車場までまったく渋滞なしで着くことができました。考えてみれば、松江など東の方からは来ること自体が困難で、行こうとも思わないのでしょう。

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駐車場からすぐの神楽殿。この写真で分かるかな、このときはあられが降っていました。そして、本殿の方に歩を進めてみると

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うわ、何じゃあれは。

そう、出雲大社ではいま平成の大遷宮が行われているため、本殿の大修復を行うため仮上屋が架けられているのでした。慣れ親しんだ大社のイメージには程遠い... そういえば、姫路城も今こんな姿ですね。

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手前の拝殿(今は、本殿から神様が仮に移られている御仮殿となっています)と、奥の本殿とが好対照。改修前の写真がないかなーと思って探してみたら、同じようなアングルの写真がありました。

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これは6年前の写真。人物が若い!
それはおいとくとして、拝殿も御仮殿仕様に少し改修されていることが分かります。こうしてみると、本殿と背後の山のスケール感がいいですね。仮上屋がこの山をほとんど覆い隠すような大きさであることも、違和感を感じる原因の一つだと思います。

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拝殿の東側から本殿の方を見たところ。うーむ、仮設建築物だらけです。



話題その4:スーパーホテル出雲駅前

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入ってすぐ、この右側がフロントです。テーブルといすが並んでいるところは朝にはバイキングレストランになります。バイキングは、ご飯・味噌汁とパンが数種類、おかずが5~6種類にサラダバー、漬物・海苔・ふりかけ、ドリンク、こんなところです。一泊朝食込みで4,980円。

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シングルルームはそこそこの広さがあり、ベッドは広く快適でした。ルームキーは暗証番号方式で、レシートに暗証番号が印刷されています。料金は前払いで、鍵を返す必要がないためチェックアウト不要。



話題その5:出雲市駅

この日も夜景をいくつか撮ってみました。

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アトネス出雲の通路が電飾で飾られていました。閉店後につき人通りはなし。

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電鉄出雲市駅。一畑電車も大雪のため、松江しんじ湖温泉~雲州平田間が運休になっていましたが、電鉄出雲市側は走っていました。この写真を撮った時には、駅はもう閉鎖されていましたけど。

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この日の出雲市駅の状況。下り方面は運行中、上りは電光表示では調整中となっていますが、

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出雲市より東側は全面運休、西側は特急・快速が運休で普通列車のみ運行。昔住んでいた頃を思い起こしても、こんなことは記憶にないなあ。

上の写真に写っているカップルは地元民、帰省客、それとも観光客かな?明日の運行見通しについてでも聞いているんでしょうかね。

さて、翌日はどうなったのか?は次回に。


タグ:出雲 大社

12/31(金)雪の山陰へ [旅]

倉敷でも雪の予報が出ていた大晦日でしたが、予報は外れて朝から青空。

やくも5号は9時すぎに倉敷を出発し、進路を北へ取ります。総社を過ぎたあたりから、山がうっすらと雪化粧を始め、備中高梁ぐらいになると街も雪景色に。

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満席の車内で一眼レフのカメラを撮り出すのも何なので、iPod Touchのカメラを使ってみました。携帯電話のカメラよりも起動、レスポンス、保存が早く便利ですね。画質はたいしたことないですけど。この写真は新見の手前あたりだと思います。

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これは覚えてます。備中神代の先、芸備線が分岐するところですね。・・・って普通の人なら分からないよなあ。ま、伯備線は何回も乗ってますからね。

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この写真は、鳥取県との県境前後ではないかと思います。このあたりから明らかに雪の降りが激しくなり、積雪量も多くなってきました。列車は時折徐行をするようになり、徐々に遅れ始めます。

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鳥取県に入り最初のやくも停車駅、生山です。窓に水が流れていて見にくいですが、ホームは雪で埋もれつつあり、この駅で屋根のないところで降りるお客さんがいたらそれはそれは大変。ひざまで埋まってしまうでしょう。写真のタイムスタンプを見るとここではまだ10分ほどの遅れ。しかしこれはまだ序の口でした。

根雨を過ぎる頃には外は吹雪の様相を呈し、「視界が悪いため徐行します」とのアナウンスあり。対向列車も遅れているため、行き違い停車が増えてきました。

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これは江尾駅。窓についた雪が溶け残るようになり、見づらい写真ですが、ホームの名所案内看板の足元がすっかり埋まってしまっています。ここでも行き違いのためしばらく停車。

こうしたことの繰り返しで、30分遅れでようやく米子に到着。ここでかなりの数の乗客が降りて行きました。僕の隣も空いたので、一眼レフを取り出し、空いているドアからちょっとホームの様子を撮影。

EF64雪化粧@米子

DD51雪化粧@米子

画面上の白い粒々は降りしきる雪です。屋根のあるホームにも雪が積もり始めています。とまっている機関車は雪をまとっています。

米子では、この先の踏切の不具合だか何かでしばらく発車できず、10分近く停車。山間部を抜けたのでこの先はもう雪は大したことないだろうと思っていましたが、安来までの間もノロノロ運転。

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安来を過ぎてちょっと行ったところで、この先で線路沿いの木が架線に倒れ掛かったため停止しますとのアナウンスがありました。これはちょっと長くなるかな...と覚悟。
もともと12時過ぎに出雲市に着く予定のやくもだったため、降りてから昼ご飯を食べるつもりで、駅弁やお菓子は買っていなかったのですが、倉敷ルブランの閉店セールのためコンビニでさしたる必要もないのにキャンディーの類を買い込んでいたのが幸いし、とりあえずチェルシーをなめて空腹を紛らわせました。

幸い、運転に支障が出るほどではなかったとのことで、しばらくして運転再開。この先、西に進むに連れて雪の量は減ってきたようで、もう徐行運転はなくなります。

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宍道の駅ではこんな感じ(ちょっと人の肩が写ってますが...気にしない、気にしない)。さっきの写真の江尾駅だと、駅名標の下半分が埋まってたわけですからね。

こうして出雲市駅には、1時間10分あまり遅れて到着。

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雪と格闘の跡を残しているやくも前頭部です。それにしても積雪量がだいぶ違いますね。米子ではレールが完全に埋もれてましたから。

やれやれ疲れたなあ、と思ったのですが、実はこれはずいぶんましな方だったようで。

翌日になってニュースを見たら、鳥取県では国道9号で600台の車が立ち往生、列車も立ち往生とのこと。

実家が松江のいとこは、東京から帰省する飛行機が欠航になったため、がんばって新幹線+やくもで帰ろうとしたところ、途中でやくもが停まってしまい、車中で年越しの瞬間を迎え、松江まで定時なら2時間半のところ8時間もかかり、着いたのは夜中の3時。実家は積雪で迎えの車を出せず、駅にはタクシーもおらず、泣く泣く駅近くのホテルに泊まったのだそうで。

それを思うと、1時間ちょっと遅れならよしとせねばなりませんな。電車が動かない間も、iPod Touchのアプリでそれなりに暇つぶしはできたしね。

一方で、広島から浜田道経由、車で出雲まで帰った弟によると、浜田から出雲の間は雪がほとんど積もっていなかったとのこと。同じ山陰でも、東西でこうも積雪が違うとは。

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今回は出雲市駅前のホテルに泊まったので夜ちょっと駅周辺を歩いてみました。駅前通りは街路樹にイルミネーションが飾られていますが、当然のことながら人っ子一人いません。

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スーパーホテルを見上げると雪が渦巻いています。なかなか得がたい経験の一日でした。


タグ:山陰

11/23(火)小豆島 その2 寒霞渓 [旅]

小豆島に上陸後、レンタカーを借りました。車をフェリーに載せて往復するよりも、この方が料金的にお得。ただし、観光シーズンはかなり前から予約しておかないとだめみたい。

満員の船とたくさんの観光バス、これは混雑必至だろうと真っ先に寒霞渓ロープウェイに向かいました。

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こちらは山の麓の「こううん駅」。妙な名前ですが、漢字で書けば「紅雲亭」です。
着いたのは11:30頃ですが、ロープウェイ乗り場には既に長蛇の列が。周りから聞こえてくるのは「40分待ちらしいよ」などといううわさ。昼ごはんは道の駅でオリーブオイルパスタを、と思っていたのに、乗るまでにお昼になってしまう。まして、降りてくることも考えると...乗車は断念しました。

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駐車場は結構空いているんですけどね。観光バスで送迎するパターンが多いのでしょう。駐車場の周辺は見事な紅葉ですが、そこを悠然と歩いているのは...

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野生の猿です。観光客はたくさんいますが、物怖じすることなく堂々と歩いています。

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谷の方にもたくさんいました。木々の枝や紅雲亭の屋根などを飛び回り、動物園で見るのとは一味違います。

ロープウェイはいったんあきらめ、寒霞渓は午後に回すこととして、先にランチタイムにします。

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道の駅「小豆島オリーブ公園」、オリーブ記念館の中にあるハーブ喫茶グリースでパスタをいただきました。一般的な道の駅のイメージとはずいぶん違う、立派な施設です。

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看板メニューのバジルジェノベーゼパスタ。チーズがきいていて美味しい。パンにオリーブオイルをつけて食べるのもまた美味。

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窓からは海と島々が見えます。太陽も姿を見せてきました。

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これはオリーブ公園とは別の場所ですが、オリーブ畑です。独特のシルバーグリーンをしています。日本の木と比べると違いはあきらか。

さて、満腹になったところで、ロープウェイはあきらめて車で寒霞渓を目指します。
山頂付近の駐車場は紅雲亭とは違い自家用車であふれんばかり。紅葉の季節のロープウェイは圧倒的に輸送量不足なので仕方ないでしょう。

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こちらは展望台。この石碑をバックにとっても後ろはぱっとしないのですが、ここで証拠写真的記念写真を撮る人が多く、誰も写らないこの瞬間を待つのは意外と大変でした。

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こちらが寒霞渓です。逆光なので、あまりカラフルには写りませんが...
2枚目の写真の左下、鉄の輪が写っているのは、かわらけ投げ(瓦投げともいう)の的です。フリスビーよろしく投げるのですが、なかなか届きません。手前に落下するのがほとんど。
それにしても、海岸からは結構な標高に上がり、風も強いので、寒いです。秋に寒霞渓に行く人は服装に気をつけましょう。

こちらのロープウェイ乗り場は1時間半待ち!下から無理してロープウェイに乗らなくてよかった...

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ふたたび山を降りて、土庄港へ帰る途中、オリーブビーチに立ち寄りました。夏は海水浴場になるそうです。男の子は石投げ、女の子は貝殻拾い。浜遊びの定番です。

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なんだかんだであっという間に夕刻。土庄港からフェリーに乗り、島に別れを告げます。帰りの船も満杯、またも立ち客がいました。乗船開始と同時に乗り込んで席を確保できてよかった。

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新岡山港に着く頃にはもうすっかり夜です。6時間という滞在は短かった。日帰りで来るなら、なるべく朝早くの便で来るのがいいでしょう。


タグ:紅葉 小豆島

11/23(火)小豆島 その1 新岡山港から土庄港へ [旅]

中四国きっての紅葉の名勝、寒霞渓をめざして、船に乗り小豆島まで日帰りで行ってきました。

まずは新岡山港フェリーターミナルへ。倉敷からは車で30分少々、近いものです。

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ターミナルの一角にある「キップ売場」。一昔前の国鉄の小さな駅の出札口のような味わいがあります。

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小豆島からの船が入港してきました。これに乗って1時間10分ほどの船旅です。
さてこの日は祝日ということもあり、乗用車だけでなく観光バスがたくさん船に乗り込みます。

そんな中、私たちは新岡山港に車を置いて、小豆島でレンタカーを調達。駐車場代500円、レンタカー代が5000円強ですが、それでも車をフェリーに載せて渡るよりはずっと安いです。
私たちのような徒歩乗船組は桟橋からブリッジ経由で乗るものだろうと思っていたら、乗船開始の放送で行ってみると車と同じところから乗り込むという大らかな、ともすればちょっと危ない乗り込み方。いままでフェリーというと、大洗や新潟から北海道へ行く便、もしくは佐渡汽船、いずれも大型船ばかりだったので、車の乗り口を人が歩いて乗るというのは考えられませんでした。

徒歩乗船はせいぜい数十人程度。車のように列を成して待つことがないので、船室には早々に入れます。窓際のボックス席を確保して座っていると、観光バスの乗船に合わせて後から後から団体さんが乗り込んできます。出航間際になると、座れない人まで出る始末にはビックリ。これも今までの船旅では考えられなかったことですが、座席定員以上の人数を乗せているんでしょうか。

さて、船は定刻9:30に新岡山港を出て、しばらく児島湾内を進みます。海は穏やか、船はエンジンの振動以外の揺れはなく、もしかして子どもが船酔いするかも?なんて心配していたのは杞憂もいいところ。こんなに揺れない船旅は人生初めてでした。今日は天気がよくて風もなかったこともありますが、凪の瀬戸内海はほんとに波一つないですね。

それでも、正直快適とは言い難いシートに1時間10分は、長く感じました。座っていてこうですから、座席が確保できなかった人はさぞかし長く感じたことでしょう。

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ようやく小豆島の西、土庄(とのしょう)港に到着です。

つづく。


9/19(日)大塚国際美術館 [旅]

徳島県鳴門市、大塚国際美術館に行ってきました。ここは世界の名画を陶板に複写し展示した美術館で、「本物の絵」は一つもありませんが世界中の名画がものすごい数集められている、という他所にはない独創的な美術館です。

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まずはエントランス。ですが車で行った場合、ここにたどり着く前に、美術館の前を素通りしてちょっと離れた駐車場に止め、シャトルバスでここまで来ることになります。行ったのは休日だったのでお客さんも多く、何台ものバスがピストン輸送してくれたので心配は要りませんでした。

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長ーいエスカレーターを上っていくとそこからが展示フロアですが、そこがB3Fというから何だか感覚が狂います。ここは、半ば山に埋まっているような美術館なので地階が多いことになるのでしょう。

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B3Fは古代から中世までの系統展示と、環境展示としてシスティーナ礼拝堂などがあります。受付を過ぎるとすぐに「アートくん」というロボットがいて、きっとクイズでも出してくれるのだろうと思っていると

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アートくん、ひとりでに動き出しました。彼はじっとしているだけでなく、定時になると動き出して、B3Fの見所を案内し絵の解説をしてくれるのです。

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こちら、システィーナ礼拝堂で解説をするアートくんと、取り巻くギャラリー。その視線の先は...

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聞きしに勝るど迫力。これだけのスケールのものを再現したとは、本当にすごい。正面、側壁、天井と、巨大な絵を陶板に複写して再現しています。この空間に入ると複写云々など問題ではなく、荘厳な雰囲気に包まれます。一つ上のB2Fバルコニーからも見ることができ、そちらもお勧め。

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こちらはスクロヴェーニ礼拝堂で、システィーナに比べると規模は小さいですが、天井の青が見事。皆こうしてうっとりと見上げてしまいます。

B3Fは古代・中世の展示がほとんどなので馴染みがうすいですが、飛ばさずにじっくり見てみるといろいろと見所があります。とはいえ、途中にフェルメールやエル・グレコの部屋があり知っている絵が出てくるとちょっとほっとします。

B2Fに上がるとルネサンスからバロック、そしてB1は近代と、どんどんなじみのある絵画世界になってきます。小部屋が連なる方式で、色々な画家の手による「受胎告知」ばかり並べた部屋、ベラスケス、レンブラント、ゴヤ、ルノワールなど画家ごとの部屋、など普通の美術館では考えられない豪華な組み合わせがたまりません。

そして何といってもこの美術館の最大のお勧めポイントは「大きな絵を実物大で見ることができる」ことだと思います。

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この「最後の晩餐」など、有名どころは言うまでもありませんが、

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たとえばこういうサイズの絵がゴロゴロしています。(ちなみにこの絵はベッリーニ「サン・マルコ広場の聖十字架遺物の行列」)
日本の美術館の企画展で海外から絵を集めて展示する場合でも、こういうサイズのものはなかなか来ないと思います。こういう絵を実物大で見ると、迫力はもちろんのこと、ディテールをじっくり眺めるのも楽しい。僕はディテール好きなので、この絵の中にある人物数百人?をきっちり描き込んでいるところなんかに感心するたちです。

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左はベラスケス、右はリゴーによる肖像画ですが、観ている人の大きさと比べてみて。その人をまさに実物大(もしくは+アルファ)でキャンバスに描き移すことをやっていたのですね。

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これはルノワールの「都会のダンス」「田舎のダンス」ほか代表作がずらっと並べられているコーナーですが、この2つのダンスの絵も等身大で描かれていることが分かります。

システィーナ礼拝堂や最後の晩餐、ゲルニカなど超有名どころだけでなく、あちこちにある「大きな絵」。これこそ、この美術館ならではの楽しみだと思います。

ダヴィッドの「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」、ジェリコーの「メデューズ号の筏」なども、大きさに圧倒されること請け合いです。(しかもこの2つの絵が同じ部屋に同居しています!)

一方で、本物でないことの弱さが出る点というと、陶板の大きさの制約のため継ぎ目があり線が入って見えること、それと絵の具の立体感がないこと、これが大きな欠点でしょう。
ルネサンス期ののっぺりした絵ならそんなに気になりませんが、印象派や点描など絵の具の立体感が絵そのものの見え方にもつながるようなものについては、かなり雰囲気が変わってしまうことは間違いありません。まあ、印象派あたりに来たときは歩き疲れているし、知っている絵がほとんどだし、巨大な絵もないし...。なので、この辺は好みに応じてさらっと眺めるだけでもいいかもしれません。

ということで、歩きに歩いて5~6時間。昼食難民になりかけたこともありましたが、たっぷり満喫しました。また来たいな。


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