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3/9(金)岳南鉄道 貨物列車の引退 [鉄道]

先週末、職場の後輩の結婚式で東京に行くことになりました。まっすぐ飛行機で行くもよし、新幹線で行くもよしでしたが、気楽な一人旅ゆえ寄り道も可です。

ちょうど3月17日のダイヤ改正を前に、全国いろいろなところで列車・車両の引退、新旧交代の時期であり、鉄道ファンが各地にあふれる時期でもあります。メジャーどころでは新幹線100系・300系の引退、寝台特急日本海・寝台急行きたぐにの定期運行終了、小田急でロマンスカーHiSEなど3車種の引退などありましたが、今回選んだのは貨物営業を終了する岳南鉄道と、引退する2軸貨車ワム80000という地味なセットであります。

岡山から「のぞみ」ではなく「ひかり」でのんびりと静岡へ。静岡では、ちょっと贅沢をして富士まで特急「ふじかわ」に乗るのもいいな、と思っていたら身延線で不通区間があるため「ふじかわ」は運休中とのこと。失礼しました。

10時半頃に静岡駅に着きましたが、タッチの差で熱海行きを逃すと、この時間2本に1本は興津止まりのため、富士・三島方面へは20分以上待ちとなってしまいました。静岡では問題なく座れたものの、途中乗車客も意外と多く、ずっと立ち客がいる状態でした。

富士の次、吉原駅にて岳南鉄道に乗り換えです。

岳南鉄道7000形

この面構え、学生時代を思い出すなあ。京王井の頭線からの譲渡車、7000形です。改造を受けてチョコンと1両だけの編成になっています。ヘッドマークは、この翌日3/10開催の機関車・電車祭りのものでした。

平日昼間、車内はまばら。あいにくの雨の中、電車はのんびりと進んでいきます。沿線は工場が多く、特に岳南原田-比奈間は両側を工場に囲まれてまるで工場敷地内鉄道のような風情です。

比奈駅では、雨にも関わらず数名の鉄道ファンがホームから写真撮影。驚いている地元の老婦人に、電車で移動中の鉄道職員さんが「今日は雨だからこんなもんだけど、晴れの時はもっとすごいよ」と言っていました。乗客の中にも鉄道ファンがいて、数名この駅で降りていき、ようやく地元らしい客層になりました。

僕はといえば、とりあえず終点の岳南江尾まで乗り通すことにしました。結局、終点まで乗っていたのは僕のほかにもう一人、やはり同様に乗り鉄&貨物目当ての人で、駅についてドアが開くたびに駅名標を写真に収めていました。ただし、整理券箱の近くで撮っていた時は運転手さんに注意されていました、皆さんも一般客の邪魔にならないように気をつけましょう。

岳南江尾駅

岳南江尾駅のホームから駅舎を見たところ。今は無人駅ですが、昔ながらの駅舎がそのまま残っています。JRの小さな無人駅など昔の駅舎をつぶして簡素な待合小屋程度になっている駅が多い中、こういう感じの駅が数多く残るのは地方私鉄ならではでしょうか。

岳南鉄道8000形

岳南江尾駅では2両編成の8000形が休息中、こちらも井の頭線顔です。朝夕ラッシュ時に走るようです。

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ホームの上、次の電車の発車番線表示は味わいのある手作りのものでした。8000形が発車するときは向きを変えるのかな?

5分ほどの折り返し時間は慌しく過ぎ、折り返し電車に乗って比奈駅へと向かいました。

岳南鉄道 比奈駅

こちら比奈駅も岳南江尾駅と似た雰囲気の駅舎がありますが、こちらは有人駅です。といっても、貨物取り扱いのなくなる3月17日以降は無人駅になるとのこと。ここでも長い歴史が一つ幕を降ろすことになります。

岳南鉄道ED501,ED403

まるで電車基地まつりのようなアングルの写真ですが、ホームから駅舎へは線路を横断して渡るので、こういう写真が撮れます。左のED501は博物館から抜け出してきたようなクラシックないでたちの機関車ですが、れっきとした現役です。後ろに連なっているのは2軸貨車ワム380000、昔はどこでも当たり前すぎるくらい見ることのできた貨車ですが、コンテナ化の波には勝てず、こちらもこの3月17日改正で運用終了となります。

岳南鉄道ED402

もう一つの側線にはED402、少し離れてコンテナとワムの編成が控えています。

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ヘッドマークは「貨物輸送終了記念」のもの。会社としては業容縮小となるばかりか、残された旅客営業だけでは経営が非常に厳しいという話も聞こえてきます。貨物輸送に携わっている社員さんたちにとっては仕事場がなくなるわけで、辛い思いをされていることと拝察しますが、それでも最後の花道を飾ってやろうという心遣い、心意気が感じられ、最初で最後の訪問になるであろう僕らのような者でも胸が詰まります。

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写真で白い斜めの線が入っているのが分かるでしょうか?時折強くなる雨の中、ホームには少なからぬ数の鉄道ファンが陣取っています。

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引きで見るとこんな感じ。遠目には乗車を待つお客さんのようにも見えますが、電車が到着し発車しても全く数は変わりません。むしろ増えるぐらいです。

岳南鉄道ED501

さてそうこうしているうちに、機関車が動き出し、貨車の入れ換えが行われるようになりました。クラシックカーED501も堂々と現役ぶりを見せてくれます。職員さんの仕事ぶりが何ともクール。

岳南鉄道ED501

前の写真でいたヘッドマーク付きのED402は既に動いた後で、そこにED501が来て、後ろの貨車を引き出していきました。

この後、走っている途中に貨車を切り離し、惰性走行する貨車に職員さんが乗って、貨車のブレーキで減速しながら所定のところまで持っていき、機関車はポイントを切り替えて別の番線に進入していくという「突放(とっぽう)」作業を見ることができました。効率的ではありますが、危険を伴う作業でもあるので、今でもやっているところは少ないです。その数少ない駅がここ比奈駅ですが、それも3月16日までとなります。

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次は本線を走る貨物列車をとろうと思い、一つ先の岳南原田に移動しました。こちらは、待合室で次の電車を待つサラリーマンのおじさんが一人いるだけの静かな駅でした。

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駅前から比奈方向を向いたところですが、このように工場の真っ只中に突っ込んでいくような線路です。煙突から曇り空に煙がもくもくと吐き出されています。

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朝夕は有人駅になるそうですが、昼間は無人です。岳南江尾も比奈もそうでしたが、このように昔ながらの出札口と改札口があります。

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改札の上には、昔使われていたと思われる回転幕方式?の電車案内表示があります。昔は田舎の国鉄・私鉄の駅でもこういうのがあったなあ。

岳南鉄道ED402

さて、おめあての貨物列車の進入です。この時間になると、僕以外にも2人ほど写真撮影の人が来ていました。ワムが少なくてちょっと寂しいですが...

この後吉原駅に戻り、あたふたとJRへの乗り換え跨線橋を越えて行くと、ちょうどJR貨物のワム列車に間に合いました。

EF66 122 ワム38000

こちらも、両数が少なく寂しいものとなってしまいましたが...

ワム38000 吉原駅

構内には長々とつないだ編成もあり、せめてもの記念にと写真に収めました。ちなみに右側にいるのが今進入してきた貨物列車です。

この後東京へ向かうわけですが、その記事は次回に。


タグ:貨物 鉄道

2/17(金)湖西線撮影記 [鉄道]

冬の間は花や紅葉がないので、ブログも休眠気味でしたが、久しぶりに鉄道写真で記事を書いてみます。 

金曜日、会社の休みを利用して、朝5時半に家を出発し、定期列車としての運行終了が近づいている寝台特急「日本海」をはじめとする、湖西線の列車撮影に行ってきました。

天気予報の言葉を借りれば「冷蔵庫の中にいるような」寒さの日、時折雪もちらつく中ではありましたが、有名撮影地である小野-和邇間のポイントに着いたら、既に先客が10人ばかり。平日なのに皆さん熱心なことです。人のことは言えないけど。

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早速やってきたのが、山陽路では見ることのできない赤い機関車EF510でした。冠雪の山をバックに撮るというシチュエーションは初めてですが、とてもきれいでした。山に雲がかぶっていてすっきり青空とはいかないのが残念といえば残念、まあ贅沢の部類ですけど。あの雲が山に雪を降らせるもとですからね。

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北陸の大雪で遅れが心配された日本海ですが、定時にやって来ました。そのとき日が差して、列車を照らしてくれたので、カメラの放列の面々も満足の瞬間だったと思います。

これを機に大半の人は帰っていきましたが、こちらは遠くからやって来た身、もとより日本海だけが目当てではないので居残ります。

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なぜか普段走らないはずの125系の単行電車が上っていきました。居残ってラッキー?

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他に3人ぐらい残っている人が居ましたが、この人たちも30分ほどしてこの湘南色の113系を撮ったら帰っていきました。

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北陸の大雪の影響でダイヤが乱れているようで、これは金沢方面行きの下りサンダーバードですが、2本がなんと2分間隔でやってきました。よく似た写真ですが、下のほうは「しらさぎ」用編成で、帯の色が違います。これまたラッキー?

この後、あわよくば「トワイライトエクスプレス」もこの場で写真に収めようと頑張りましたが、定刻を過ぎて12時になっても来ず、さすがに大雪で遅れたのだと推察し、寒さも限界に来ていたので撤収しました。撮影地の近くは道が狭く車が置けそうにないので離れたところに車をとめましたが、車まで戻る途中からにわかに雪が降り始め、ここでやめてよかったと実感。

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そんな中、タモリ倶楽部で特集をしていた滋賀県特有の「飛び出し坊や」の看板を発見。ちょっとうれしくなりました。

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お昼は、撮影場所から見えていたうどん屋に入りました。とにかく暖まりたかったので。関西でありながら博多うどんという珍しいお店、「小麦屋小野本店」です。

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肉ごぼううどん730円です。甘く煮た牛肉と、ごぼう天のトッピング。看板にあるように、うどんはふんわり・もちもちの食感で、いつも食べなれているシコシコの讃岐うどんとは違う食べ物のよう。冷え切った体には実にありがたい味でした。岡山でも、たまにはこういううどんがあるといいのになあと思いました。

午後は、京都か大阪方面まで行こうと思っていましたが、カーナビに入力してみると思いのほか移動時間がかかりそうなので、いったん乗った湖西道路をすぐに降りて、おごと温泉駅に目的地を変更。今度は湖西線の電車をもっと間近で撮ってみよう、今日は一日湖西線の日と割り切ろう。

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ここにも先客が2名ほど。到着早々、雪が舞う天気で、撮った写真も妙にドラマチックになってしまいました。しかし幸い雪は長く続かず、この後は日が差したり陰ったりを繰り返す天気となりました。

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ここで、午前中あきらめていたトワイライトエクスプレスが2時間近く遅れてやって来るという、嬉しい誤算もありました。どちらかというとこの瞬間は日が差していない方がよかったのだけど(側面が影になるので)、贅沢は言わない、言わない。

2時間ほどいて、そろそろ帰ろうかと三脚をたたみ荷物をまとめていたところ、新たな撮影者の方が到着、それもCanonの白レンズを持った本格的な方。これは何かあるのかな?と思っていたら、

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待避線にこんな列車が到着しました。サンダーバードではありません、今度くろしおに導入される287系青緑帯車です。

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種別幕には試運転の文字。そしてこの駅に停車中、車内からはJR、川崎重工、東芝、小糸、その他いろいろなメーカーの技術者と思われる人が降りてきました。トイレ休憩と自販機で飲み物購入などしていた様子です。先の撮影者さんも、これを追いかけて来ていたのかな。

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これで帰るのを遅らせたおかげで、113系3種混色編成も見ることができ、またまたラッキー。

天気予報では曇り時々雪だったのに青空が見られ、雪で遅れも心配される中狙っていた列車はちゃんと通過、予定外の珍客も見ることができ、朝早くから出かけてきた甲斐がありました。ちなみに日本海とトワイライトエクスプレスは、この日の夜発は運休。一日違いでよかった。


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12/17(土)倉敷駅にて:常磐特急との邂逅 [鉄道]

11月には東武電車の甲種輸送を倉敷駅で撮影しましたが、この日は常磐線特急用のE657系がはるか遠く勝田へと送り込まれる日、ということで、倉敷駅に参上しました。

今回はアリオ倉敷の駐車場を利用。1時間までは買い物有無にかかわらず無料です。ただとめるだけでは後ろめたいので一応書店などをのぞきましたよ。(結果、何も買いませんでしたけど...)

E657系甲種輸送@倉敷

EF210に引かれてやってきた、見慣れない特急車両。

E657系甲種輸送@倉敷

最後尾に回って「顔」を撮ってみました。奥の方にはJR西日本カラーの115系電車、回送の時だけの一期一会です。それにしても、西日本ではあり得ないタイプの顔つきですなあ。

常磐線特急の「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」に使われていた651系、E653系は一気にこの車両で置き換えられるそうです。偕楽園やスパリゾートハワイアンズ、さらには日立電鉄に乗りに行ったときなど、何回かお世話になった電車ですが、時の流れは早いものです。

思い出したので、千葉時代に撮った651系、E653系の写真もついでに載せちゃおう。

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まだまだ古びていない車両なんですが、早くも第二の人生を歩むことになりました。

余談ですが、アリオ倉敷の駐車場は土曜の17時頃で十分空車あり。また18時頃出庫する際も、ほぼスムーズに前面道路まで出られました。一方この翌日に行ったイオンモール倉敷では、同様の時間帯で平面・立体とも満車(道路向かいの臨時駐車場しか空いていない)、また出庫するときは道路までたどり着くのに30分以上かかりました。

イオンモールに行く人は気を付けられたし。一方、アリオ&三井アウトレットは意外とスムーズなので、渋滞を恐れて行かない人も出掛けてOK。以上、倉敷ショッピングセンター事情でした。


タグ:鉄道 岡山

11/26(土)東武電車@倉敷駅 [鉄道]

存在は知っていたが、これまで実際には目にしたことがなかった「甲種輸送」。新造車両を製造工場から向け先へ納入するため、機関車に牽引させて回送する列車で、大抵は平日に行われるものですが、この日は珍しく土曜日に行われるということで、倉敷駅にてキャッチしました。

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倉敷駅の3番線と4番線の中線に進入してきた、EF66に引かれた真新しい電車。ホントは写真左下の方に、しゃがんで携帯で撮影している少年が写っていたんですが、ちょいと加工して消えてもらいました...。画像の明るさもraw現像の段階で調整しています。

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東武鉄道、東上線向けの50070系です。アルミ車体が異彩を放っています。10両編成の電車というのも、今の倉敷では見ることがないです。

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待避中、黄色い115系に抜かれました。山陽地区ならではの並びです。

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ホーム先端から岡山方を見たところ。ちなみにこの日は他に4~5名、撮影者の方々がいました。
実際はこんなに明るいわけではありません。

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実感に近いのはこちらの写真。機関車はほとんど闇に沈んでいますが、肉眼ではこんな程度です。明るい中でのコントラスト調整は人間の目にかなうものはないと思いますが、暗いところでの暗視性能に関してはカメラの威力を感じます。

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おまけ写真はオープンしたばかりのアリオ倉敷です。チボリ公園跡地にオープン、この時点では三井アウトレットモールはまだオープンしていませんでした。この時間でもかなりの人が北口から駅の方へ流れてきており、鉄道の活性化にも多少は寄与してくれるのでは?と期待を持たせるものでした。


タグ:鉄道

11/6(日)リニア・鉄道館 [鉄道]

ナゴヤドームから明けて翌朝。折角名古屋に泊りがけで来たのだから、父親&息子2人でも観光に行こう、ということで選んだスポットがJR東海の「リニア・鉄道館」。

名古屋駅からあおなみ線に乗り24分、終点の金城ふ頭で降りてすぐです。

あおなみ線

日曜の朝の下りなのでガラガラだろうと思っていたら、席はほぼ埋まり立ち客もいたぐらい。最初の二駅ぐらいは乗客の動きがほとんどありませんでしたが、以後は名古屋競馬場前や荒子川公園をはじめコンスタントに降車客がいて、意外と客の動きがあることに感心しました。ひょっとして、ほとんどの乗客が競馬場とリニア鉄道館目当てなのかなあと思っていたので。

リニア・鉄道館

金城ふ頭で降りて、名古屋側に少し戻るように歩くとすぐに「リニア・鉄道館」があります。この写真では小さくて見づらいですが、10時開館の20分前に着いたところで既に行列ができています。

入館後すぐに、新幹線シミュレータ・在来線シミュレータの抽選券を投函します。シミュレータの抽選は1日4回。抽選券は入場者一人一枚です。

     受付時間      利用時間帯
(1) 開館時         10:30~12:00
(2) 10:30~11:15  12:00~14:00
(3) 12:00~13:15  14:00~16:00
(4) 14:00~15:15  16:00~17:30

昼までしか居られない我々は必然的に(1)で申し込まざるを得ないですが、見た感じ(1)が一番競争が激しそうに見えました。結果は、在来線シミュレータが惜しくも1番違いで外れ、残念。

300X

入館すると最初の展示は、C62、300X、リニアMLX01-1が並ぶ大空間です。

0系,100系,300系

C57,EF58

次の大空間に、残り全ての車両が収められています。JR東海の施設だけあって新幹線にかなり重点が置かれた展示です。今はまだ乗ることができる100系、300系も間もなく博物館でしか見られない存在になる運命です。

シミュレータが外れてしまったので、次なる楽しみは日本最大級の鉄道ジオラマ。こちらもかぶりつきで見られるのは定員制で30分ごとに入れ替え、先着約100人です。館内の混みようにもよるのでしょうが、この日は10分ぐらい前に列に並んでも大丈夫な程度でした。一応ちょっと見コースというのもあり、そちらはいつでも入れるのですが、人垣の後ろの方にしかいけないので、ほとんど人の背中しか見えません。ここは少々並んでも、じっくりコースが断然お勧めです。

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中心にある名古屋駅の近くに陣取り、最初のうちは行き交う列車を眺めて楽しんでいたのですが。

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よくよく見ると、ここのジオラマはディテールでいろいろ遊びがあり、面白い。たとえばこちらは、レストランの駐車場に集合している痛車とメイドさん。

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「DION MALL」に「SEIBE」に「Jesco」。ロゴも本物にそっくりです。

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この踏切は、電車が接近すると遮断機が下がり、警報機が赤く点滅します。通過後はこうやって開放されるすぐれもの。

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踏切のちょっと先では、交通事故がおきていて大変。救急車がかけつけ負傷者を収容しているところです。手前にある七色のバックホーがかわいい。

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高速道路もなかなかリアルですが、トラックが黄色い車に追突しそう。もっと車間距離をあけないとだめだよ!と思わず言いたくなります。

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こちら建築中の家は、三匹の子豚によるわらの家、木の家、レンガの家です。最初は「なぜ豚がいるの?」と考えてしまいましたが、家を見比べて納得。

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このリニア・鉄道館もちゃっかりあります。屋外展示の117系も含めて。

さて、ある程度時間が経つと、満遍なくいた人垣がいつの間にか密集したりまばらになったりしていることに気付きました。みんな動き回っているようです。あれ?と思って遠くを見ると

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右の方には見覚えのある光景が・・・と思ったらレインボーブリッジにお台場、東京タワーに東京スカイツリー、六本木ヒルズも。東京を凝縮した光景です。

それでは、と左の端に行くと

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甲子園球場に大阪城、造幣局、清水寺や金閣寺、奈良の薬師寺、東大寺など関西の名所がずらり。東京-名古屋-大阪の東海道新幹線沿線を表現していることに気付きました。

そのほか、名古屋城、伊勢神宮、ナガシマスパーランド、白川郷など東海地区の名所ももちろん散りばめられています。名古屋城の方が大阪城より断然大きいあたりは、地元名古屋ならでは。

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こちらは、合戦シーンのロケのようです。

他にもいろいろ製作者の遊び心が散りばめられており、鉄道に全く興味のない人が見ても楽しめること請け合いです。何回も見て、隠れキャラを探すという楽しみ方もありそうです。

外れた新幹線シミュレータですが、運転席のまわりで大画面の見学ができ、これも見ているだけでなかなか楽しめます。ギャラリーが多いので、運転者は緊張しそうです。

そのほか、リニア展示室での500km体験、映像シアターで運行、保線など新幹線にまつわる働く人々のドキュメンタリーを見たりと、3時間近くの滞在を満喫しました。さすがに重いカメラを持っての3時間はちょっと疲れましたが。

N700系@岡山駅

名古屋からはのぞみで岡山まで。行きは撮らなかったN700系の写真をここで載せておきます。

700系レールスター

岡山からのこだまは、700系レールスター。(安全柵がちょっと写ってしまいましたが)

レールスター室内

4,5号車は2+2シート、ひかりRailStarなら指定席ですが、「こだまRailStar」なら自由席なので、選ばない手はありません。100系よりもシートの回転がスムーズで、シート自体の作りも含め比べるとこちらの方に軍配が上がります。新倉敷まであっという間の快適な時間でした。


タグ:鉄道

11/5(土)名古屋へ:100系、300系乗り納め [鉄道]

ブログってその日のうちにかかないとどんどん鮮度が落ちていくものだということを痛感しています。ここしばらく、多忙を理由に1週間遅れで書くことが多いのですが、今回の話題はセ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルステージの中日対ヤクルト戦。しかし、それから1週間後の昨日から、既に日本シリーズに突入、今日は今しがた中日が敵地での2連勝を遂げたところです。

こうなっては書くのも空しいところがあるけど、記憶を遡って書いてみることとしましょう。

ヤクルトは2位でペナントレースを終え、クライマックスシリーズに進出。神宮でのファーストステージでは、先勝したのはいいものの、2戦目で巨人の強力打線につかまり、これは勢いで巨人かな...と思わせたところもありましたが、3戦目で粘り勝ち、ファイナルステージへと駒を進めました。「ヤクルトが勝ったら名古屋に応援に行きたい!」という息子の要望に対して、試合はナイターばかりだから観に行くとしたら土曜日のみ、進出が決まってからチケットを買おうとしても売り切れに決まってるよ、と高を括っていましたが、意外にも内野席に空席が。それを目ざとく見つけた息子からの強い要望もあり、また全国球場観戦制覇(とりあえず札幌と仙台は除く)の目標に対して東京以西で残るはナゴヤドームのみ、という状態でもあり、思い切ってチケットぴあの予約ボタンをポチッと。

当日はあいにくの雨模様で他の観光もできそうになく、男二人で野球&鉄道三昧という趣向になりました。

試合は夜だから慌てていくこともないし、どうせならということで、いずれも今年度中に引退が決まっている100系、300系新幹線の乗り納めを組み入れました。

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新倉敷から岡山までは100系こだまで。

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フレッシュグリーンのカラーリングに「こだま 岡山」の行先表示も残りわずかです。

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100系は全席2+2のグリーン車並の座席が魅力。その上岡山以西のこだまとなると大概空いているので、席を回して足を伸ばす贅沢ができ、家族にも好評でした。しかし、さすがに廃車も近い老骨の身、席を回すにもギギーと引っ掛かりがあり、かなりくたびれているなあという感じでした。

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岡山到着後、引き上げていく100系。

この後、N700系ののぞみに乗り換えました。(写真はなし。興味のほどが分かる)

名古屋までのぞみの指定席をとっていたのでそのまま座り続けてもよかったのですが、時間に余裕がある旅ならではの趣味的行動。新大阪で下車して、新大阪始発の300系「ひかり」に乗り換えました。

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山陽区間にはほとんど来なくなった300系ですが、東海道区間ではこだま、ひかりの一部に細々と運用されています。一時は飽き飽きするほど見ていたそのマスクも、久しぶりに見ると新鮮に見えます。

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ひかりといっても、名古屋までは各駅停車。途中通過待ちもあるのんびり旅ですが、まあ気にしない。

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最初のうちはガラガラだったので、これまた席を回して足伸ばしをしていましたが、京都、米原、岐阜羽島と少しずつながらお客さんが乗ってきましたが、それでも空席がかなりあったので、そのまま名古屋まで乗り続けました。100系、300系の乗車はこれが最後のつもりですが、ゆったりとした時間が過ごせて満足でした。

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名古屋ではたまたま隣の下りホームにも300系が着いており、これはその引き上げシーンです。雨の薄暗い夕方、テールライトの赤が目立ちます。ちょっと早いけど、さよなら300系、ご苦労さま。

名古屋駅に着いたところで今日の話は一段落、続きの野球観戦記は次回にて。


タグ:新幹線

2/21(月)北近畿特急撮りつくし [鉄道]

3/12のダイヤ改正で、新型車287系の導入、列車名称の整理統合が行われる「北近畿ビッグXネットワーク」の特急群。これまでほとんど縁のない特急たちでしたが、国鉄型特急車両が続々と姿を消す中、一大勢力として生き残ってきた彼らの姿を写真に収めようと、休みをとって早朝に車で倉敷を出発、一路丹波路へ出かけました。

まずは、山陰本線 山家-綾部間の撮影地に陣取りました。ネットでも見かける撮影地なのでもしかして先客がいるかなーと思いましたが、とりあえず僕一人。

183系まいづる・きのさき 西日本特急色

まずは「まいづる」「きのさき」です。
しかし、一日晴れの予報を信じて来たのに、雲が立ち込め冷たい風が吹き抜けるあいにくの天気。まあ、天気ばっかりはどうしようもない。

183系 たんば 西日本色

「たんば」。ダイヤ改正で「きのさき」に統合され、名前が消滅する系統です。この写真を撮ったときは、雲の切れ間から太陽がのぞきました。
こちら下り方向は、午前中は完全順光ではないうえ、木の影が編成にかかります。一方上り方向は順光で影もかからないので、できれば上りが来るときに晴れて欲しいのですが...そうは問屋が卸さない。

183系 はしだて 国鉄色

上り「はしだて」が来たときは、また太陽が雲の陰に隠れてしまっていました。
ところで、この頃になると入れ替わり立ち替わり他の撮影者が集ってくるようになりました。平日なのでさすがに少ないですが、それでも僕が4時間(!)ここで粘っている間、延べ7~8人は来ました。山家駅から歩いても来れるし、車もちょっと離れたところなら停めるスペースがあるので、割と便利な撮影地です。

石川県から来たという方がおられました。ちょっと語尾を延ばすような独特の言い回しを聴いて「あれ、金沢弁っぽいなあ」と思っていたら、その通りでした。とはいえ、こちらも車が千葉ナンバーで目立ってます。地元の方からは、「昨日は多摩ナンバーがいてまあえらい遠いところからと思っとったら、今日は千葉ナンバーで記録更新やね!」と驚かれてしまいました。ナンバーは千葉でも今は岡山に住んでます、と言い訳をしときましたけどね。

223系5500番台

特急の合間に来る普通電車はほぼすべて223系。183系の合間をつとめるのはやはり113系がふさわしいと思うのですが、一足先に入れ替わってしまいました。

221系

朝の下りでこの221系に出会えたのが唯一の例外でした。

KTR8000系 タンゴディスカバリー

さて特急に戻り、次は北近畿タンゴ鉄道KTR8000系「タンゴディスカバリー」。このときばかりは、下り特急にもお日様が光を当ててくれました。こちらは、ダイヤ改正後車両は安泰ですが、名称は「はしだて」「まいづる」に統合されます。

183系 きのさき 国鉄色

「きのさき」。これで、京都発着の特急は一通りチェック完了です。

183系 まいづる 切妻

こちらはおまけですが、場所を移して淵垣-綾部間で、切妻貫通顔の「まいづる」も押さえておきました。「まいづる」は全列車ダイヤ改正と同時に新型置き換えとなるので、この顔で走るのも見納めです。

お昼までで京都発着の特急写真を一通り撮り終えたので、午後は福知山線に場所を移しました。日帰りであることを考えると、あまり無理して高速から遠く離れたところにも行きたくないと思い、行ったのが柏原-谷川間。

183系 北近畿 国鉄色 4両

柏原駅からも比較的近いこの場所は、カーブした築堤で、なかなか撮り応えがありそう。ここに、長編成の貨物列車なんか来るといいのになあー、などと妄想してしまいます。方角的には、下りが夕方遅めに順光。上りは午後の比較的長い時間が順光ですが、背景は上の写真のように山をバックにできる下りの方がいいです。

183系 北近畿 西日本色 7両

こちらは上りの写真、築堤下のあぜ道から見上げるように撮りました。もうちょっと余裕をもって収まるだろうと高を括っていたら、思いがけず7両編成が来てしまい、後ろは窮屈で建物にかかってしまうアングルになりました。面倒がらずにもっと遠くまで歩いて行けばよかった...

183系 北近畿 国鉄色 6両

こちら、下り6両編成の北近畿。これぐらい長いといいですね。見通しのいい築堤なので、思いっきり引いてサイドから撮るもよし、もっと望遠側にして編成写真にするもよし。

ところで、この場所でも一人ご同輩が途中からやって来ました。聞けば、東京から夜行バスで来たとのこと。まあなんと熱心なファンがいるもんですなあ。若い彼は、築堤に登って斜面途中から写真を撮っていたので、最後のカットは僕も真似して斜面を登り、カメラを構えてみました。

183系 文殊 西日本色 4両

こちらが苦心作、「文殊」。写真だけだと苦心の跡がちっとも感じられませんが、結構急な斜面を登り、両足を踏ん張って、足の裏がヒクヒクしながら撮ったものです。
一日一往復しかない「文殊」は、「北近畿」「タンゴエクスプローラー」と一緒になって「こうのとり」に整理統合されることになりました。

これで、大阪発着もあわせて北近畿ビッグXネットワークの特急撮影が一通り完了。
唯一、タンゴエクスプローラーの写真だけありませんが、以前新大阪でとりあえず写真を撮ってあったので、それでよしとしておきましょう。

KTR001タンゴエクスプローラー@新大阪

ちょっとしょぼい写真ですが...今日のスケジュールでは福知山線でコイツをとらえるのは無理だったので、やむなし。

さて、蛇足ですがこの後、三田駅に向かいます。夕方に、国鉄色の下り「文殊1号」があるので、それを最後に収めようという目論見です。三田駅17:49という微妙な時間なので、駅間撮りはあきらめて、入場券を買い求め駅撮りにします。

幸い、日一日と日が長くなってきているおかげで、列車が到着したときも何とか明るさが残っていました。

183系 文殊 国鉄色 6両@三田駅

上り北近畿が遅れていたので、もしや停車時にかぶってしまうのではと心配しましたが、ちょうど北近畿が発車するのと入れ違いでの入線で助かりました。それにしても、三田の都会ぶりにはびっくりしました。さすが日本一人口増加率の高い街。(今もそうなのかな?)真新しい駅ビル、ウッディタウン・フラワータウンの全線立体交差の幹線道路。高速のICも近く便利でした。

さて日が暮れたら後は帰るだけ。三田から倉敷までノンストップで高速を走り続けて2時間。今日一日の走行距離は500kmを超え、ガソリンは空っぽ寸前。午前の撮影地では寒さに震え、午後の撮影地ではテクテク歩き回り、気付けば足が棒。体はクタクタになりながらも、帰りの運転で眠くなることもなく、充実した一日を終えました。

もっとも、この後の1週間の仕事はきつかったです...


11/14(日)サロンカーなにわ@万富橋梁 [鉄道]

閑谷学校の前後に、お父さんの撮り鉄タイムを設けさせてもらいました。

午前中は、瀬戸-上道間にて金光臨を待ちます。

485系金光臨

昨年何度か来た時は数名から十数名の先客がいたものですが、この日はわずかに一人。定番の撮影場所も、線路際も雑草ボウボウでした。昨年は熱心な方が草刈り機で撮影足場と線路際をきれいにしてくれていたものですが、今年はまだ手が入っていないのかな。

485系パノラマ車 後追い

振り返って撮ろうとすると、背丈ほどの雑草が電車の下回りを覆い隠してしまうほどです。

閑谷学校&PIZZA KINGの後、熊山-万富間の吉井川橋梁にて、前回は播但線で撮った「サロンカーなにわ」を待つこととします。午後には晴れてきて絶好の日和。

117系黄色バージョン

露払いにやってきたのは、JR西日本新地域色=黄色一色に塗られた117系。昨年この付近を走っていた103系はもういなくなり、代わりに117系が岡山以東にも投入されたとは知りませんでした。うーんそれにしても軽快感に欠けるなあ。元の色の方がよかったと思うのは、年をとった証拠?

EF65PF

一方こちらは、中年も満足、国鉄時代のままの姿のEF65。コンテナ長編成を引き連れた、貫禄ある姿です。

DD51牽引サロンカーなにわ

そして本日のメインイベント、「サロンカーなにわ」が、青空のもと鉄橋を渡ります。川面は鏡のように山を写し、列車を写していました。
これを目当てのカメラの放列が、30-40名はいましたね。通りがかった普通の人はびっくりする光景です。

サロンカーなにわ展望車 

最後尾は展望車でヘッドマーク付きの豪華仕様。回送なので誰もいませんでしたが、乗客がいたら沿線からは羨望の的ですね。団体専用列車なので、乗りたくてもなかなか乗れない列車ですが、どこかで乗るチャンスがないかなあ。


11/4(木)キハ181系はまかぜを追いかけて [鉄道]

先日、大阪の帰りに砥峰高原に立ち寄った際、播但線のそばを通るので何か列車が来ないかなーと思って調べたところ、特急はまかぜが通る時間帯だったので、家族旅行中ながら田舎道に車をとめて、写真を撮ったことがありました。

結果は、撮影地の事前調査もなくぶっつけ本番で撮ったことから、見事に失敗。

キハ181失敗作

手前がごちゃごちゃ&電線柱に気付かず&最後尾が切れる...

ところでその時、通りがかった寺前駅で、11/7から新型車両導入!という横断幕を発見。あれ、新車への置き換えは今年度末じゃなかったっけ?と思い家に帰ってネットを観てみると、導入が早まって11/7には定期「はまかぜ」がすべて新型のキハ189系に置き換わるとのこと。 

そこで、木曜日に先般の休日出勤の代休をもらい、あと3日で定期列車の運用から引退するキハ181の最後の姿を収めるため、兵庫県に遠征してきました。我ながらようやるわ、と思っていましたが、行く先々で撮り鉄の人々がいたのには、もっとびっくりでした。

キハ181はまかぜ

さて、まずは朝の長谷-寺前間。このあたりかなーと思って狙いを定めて行ってみると、先客が既におられたので、線路際に雑草のないきれいな場所を知ることができました。サンクス。
前回は4両編成だったのに今回は6両。引退間際のサービスみたいなもん?

今度は天気にも恵まれて、よかったよかった。

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上記撮影地のすぐ後ろ側では、休耕田はコスモス畑となり、朝もやが立ち上る幻想的な光景が見られました。

s-DSC_0057.jpg

この後は、はまかぜのたどるルートに合わせて北上。途中、養父-八鹿、八鹿-江原など撮影ポイントを転々としましたが、タッチの差で特急を逃したり、順光時間が終わったりで、落ち着いたのは国府-豊岡間のポイント。川をはさんだ場所なのであまり大写しにできないこと、線路際の雑草がちょっと多めなこともあり、ベストビューとは言いがたいですが、光はきれいに当たるので、しばらくここに落ち着きました。

その後は、豊岡から西進して、香住にまで至ります。香住の町の南まではバイパスでスイスイ来れますが、そこから香住の町中に入っていくと、何とも鄙びた味わいのある町です。

小さな町を通り抜け、国道が川を渡るところでJRの鉄橋と接近、そこが有名な撮影ポイントですが、既に大勢の鉄ちゃんが集結。人のことは言えない身ながら、「オイオイ今日は平日だぞ。皆さん普段何してる人?」と聞きたくなるぐらい。

車の止め場所を探すのも容易でなく、川向こうの土手にしようと決めたときにちょうど踏切につかまり、向こうからローカル列車が。

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窓を開けてとっさに撮った写真です。手前のススキがじゃまですが...ローカルのディーゼルも味があります。

さて、撮り鉄が鉄橋脇に大勢陣取る中、一段と高い裏山によじ登ってみました。もちろんここにも先達がいましたが、3-4人ほどだったので、陣取り合戦になることもなく平和でした。ただし斜面地に足を踏ん張るしかなく、ややぬかるんでいるところもあったので座るわけにもいかず、山の陰で日が当たらず寒い中、20分待つのは結構しんどかった。

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ディーゼル煙を上げながらゆっくりと走ってくるはまかぜ。正面に日が回らないのが残念ですが。。。

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さて、くだんの場所はほぼ河口で、橋からは海が見えます。雲ひとつない快晴の空の下、青々と広がる日本海です。

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東京湾と、ここしばらくは瀬戸内の穏やかな海に見慣れてしまっていたところ、久しぶりの日本海の波を見て、島根・新潟時代を思い出し、懐かしさを覚えました。

香住を後にし、再び豊岡-国府へ。

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鉄橋を渡るキハ181系の横顔。

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秋の光を浴びて輝くススキ。

日が傾いてくる中、さすがに家路に着かないといけないので、南に向かって車を進めます。それにしても、豊岡-和田山間は意外と遠かった。加えて、国府・江原付近では国道の片側交互通行があったりして、道も混んで大変。北近畿豊岡自動車道は、その名の通り豊岡を目指して和田山JCTから西進するルートの工事が進められていますが、早くできてほしいものですね。

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こちらは、和田山駅の東、円山川橋梁にて。

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梁瀬-上夜久野間。17時、日没寸前で厳しい中ですが、さすがにD90、薄暗い中なんとか頑張ってくれます。夕焼け空の雰囲気を出すためもっと露出をアンダーに振るべきだったのでしょうが、なにぶん使い始めのカメラ、初めての場所だったもので・・・

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山里を行く特急きのさき。前のK-mなら写真にならないような光量で、ここまで撮れるとは上出来です。

これを見送ったら、すぐにとっぷりと日が暮れました。さてあとは家に帰るだけ。真っ暗な中をまずは南へ、そして姫路からはひたすら西へ。いつも土日にしか走らない山陽道を平日に走ってみると、トラックの多さに気付きます。そして、どのトラックも似たようなスピードで走っているのに、ちょっとずつ追い越そうと追い越し車線に出てくるトラックがいるものだから、追い越し車線も休日のようなペースでは流れません。平休日の違いをこんなところでも感じました。そして、1000円では済まない高速料金も休日との違いでした...


タグ:キハ181 特急

10/16(土)キハ58・吉備線を行く [鉄道]

10月16日土曜日、岡山・倉敷・吉備路の秋の観光キャンペーンでイベント列車「遊歴観光号」が運行されました。懐かしいキハ28・58が岡山から吉備線・伯備線経由で倉敷までを往復するのです。

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http://www.okayama-kanko.net/aki2010/img/yurekikankougo.pdf
http://www.okayama-kanko.jp/modules/kankouinfo/pub_topics_detail.php?sel_id=608&sel_data_kbn=0

一般にはどれぐらい話題になっていたか定かではありませんが、鉄道ファンは情報を逃さずチェック。この車両は半年に一回ぐらい、みまさかスローライフ列車として因美線を走るのが定番になっていますが、珍しく岡山近郊を走るということで、目ざといファンが沿線に集まりました。

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これは、足守-服部間の撮影地での様子。この他に田んぼの中にも十数名はいましたね。普段は特別な列車の運行もなく、ネットを検索してもなかなか撮影名所がヒットしてこない吉備線ですが、どう聞きつけたのか(かくいう自分もですが)、ポイントには集まるもんですねえ。

弊ブログも、ここのところ「吉備線 撮影地」というようなキーワードで検索して来られた方がポツリポツリといらっしゃいました。そういえば以前吉備線の写真を載せたことがあったかな。これからまた、上記キーワードは冬眠に入るのでしょうが...

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さて、冒頭に載せた写真は午後の帰り(岡山行き)の列車の後追い写真で、こちらは午前の倉敷行きの写真です。

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青空と田んぼと国鉄色列車。2両編成ですっかりローカル線列車そのものですが、僕が子供の頃はキハ58というと急行だいせんとか急行白兎、急行大社など長距離急行の長大列車でした。客車列車の鈍行と比べて、ボックスシートの座席はそんなにかわりませんでしたが、「自動ドアであること」と「冷房があること」が何といっても大きな差別化ポイントであったように記憶しています。もちろん、急行ゆえ「停車駅がちょっと少ない」「追い抜き待ちがなく、行き違い待ちも少ない」ことは当然のメリットでしたが。

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こちらは上記ポイントで撮影後、伯備線総社-清音間に先回りして撮ったもの。時間ぎりぎりに着いたため他の列車での予行演習ができずぶっつけ本番で撮ったところ、架線柱がかぶってしまい、残念...

ついでに、待つ間に撮った一般の列車の写真も含めて何点かを。

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これは、上記の撮影ポイントと高速道路をはさんで西側。こちらは撮影者は誰もいませんでした。バックに高速道路が写ってしまうので好まれないのは当然ですが、ちょっと面白い光景ではあります。4両編成も堂々としてますね。

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一般車はキハ40とキハ47ですが、塗装パターン違いもあり意外とバリエーションがあります。これも、電車の黄色と同様、いずれ朱色一色に統一されていくのですが...

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渡る川の名前が血吸川。物騒な名前だなあと思って調べてみたら、桃太郎伝説のモチーフとなったと言われる吉備津彦と温羅(うら:鬼の名前)の伝説で吉備津彦が温羅の目を矢で射抜いたときに流れた血が川になったと言われるそうです。(観光パンフレットより)

この日は備中国分寺のコスモスも観に行きましたが、こちらの方も被写体としては魅力的(後日記事掲載予定)。吉備路を訪れた鉄道ファンの皆さん、他にもいろいろいい被写体はあるので、巡ってみましょう。と教えてあげたかった秋の一日でした。


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